壯健さうけん)” の例文
新字:壮健
しかわたしすこしも身體からだ異状いじやういです、壯健さうけんです。無暗むやみ出掛でかけること出來できません、何卒どうぞわたし友情いうじやうことなんとかしようさせてください。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
背負せおひすぐ隣裏となりうらより呼初め一軒づつに今日は結構けつこうな御天氣にて御家内樣御揃ひ遊され御壯健さうけんだん珍重ちんちように存候偖私しは馬喰町二丁目家主治兵衞店紙屑買長八と申者なり以來いらい御見知おみしりおかれまして御心安く願ひあげますまだ紙屑かみくづたまりませんかとなが口上こうじやうにて叮嚀ていねいに云て歩行あるくゆゑ裏々うら/\の内儀達は大いに笑ひけれども長八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アンドレイ、エヒミチはひてこゝろ落着おちつけて、なんの、つきも、監獄かんごくれが奈何どうなのだ、壯健さうけんもの勳章くんしやうけてゐるではないか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いたつて元氣げんきな、壯健さうけんな、立派りつぱしろ頬鬚ほゝひげの、快活くわいくわつ大聲おほごゑの、しかい、感情かんじやうふか人間にんげんである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)