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墓參
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はかまゐ
そこで
父さんはお
墓參りに
行く
道の
方から、
成るべく
知つた
人に
逢はない
田圃の
側を
通りまして、こつそりと
出掛けて
行きました。
本當にね、どうにかして
行つて
見ませうね。
私は、ステイシヨンについたらすぐに、
車でお
父樣のお
墓參りに
行かうと
思ひますわ。
創生川ぶちから
豐平橋を
渡つて
行くんですわ。
土瓶へ
入れた
水を
持つて
墓參りに
行つて、それから
膳椀も
皆返して
近所の
人々も
歸つた
後勘次は
㷀然として
古い
机の
上に
置かれた
白木の
位牌に
對して
堪らなく
寂しい
哀れつぽい
心持になつた。
「
追善のあつた
今夜だし、
墓參りする
路だらう。まあ
此の
清水で、」