墓參はかまゐ)” の例文
新字:墓参
そこでとうさんはお墓參はかまゐりにみちはうから、るべくつたひとはない田圃たんぼわきとほりまして、こつそりと出掛でかけてきました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
本當ほんたうにね、どうにかしてつてませうね。わたしは、ステイシヨンについたらすぐに、くるまでお父樣とうさまのお墓參はかまゐりにかうとおもひますわ。創生川そうせいがはぶちから豐平橋とよひらばしわたつてくんですわ。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
土瓶どびんれたみづつて墓參はかまゐりにつて、それから膳椀ぜんわんみなかへして近所きんじよ人々ひと/″\かへつたのち勘次かんじ㷀然けいぜんとしてふるつくゑうへかれた白木しらき位牌ゐはいたいしてたまらなくさびしいあはれつぽい心持こゝろもちになつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
追善つゐぜんのあつた今夜こんやだし、墓參はかまゐりするみちだらう。まあ清水しみづで、」
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
四三 お墓參はかまゐりのみち
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)