地質ちしつ)” の例文
この大小だいしよう差違さい地震ぢしん性質せいしつにより、また關係地方かんけいちほう地形ちけい地質ちしつとうによつても一樣いちようではないが、多數たすう場合ばあひ平均へいきんしていふならば、主要動しゆようどうたる横波よこなみ
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「いや、わかっています。わしには何でもわかっているんだ。しかしね、一郎さん。土を掘るのもいいが、地質ちしつのことを考えてみなくちゃ駄目だよ」
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
利根とね水源すゐげん確定かくていし、越後えちごおよ岩代いわしろ上野かうずけの国境をさだむるを主たる目的もくてきとなせども、かたは地質ちしつ如何いかん調査てうさし、将来しやうらい開拓かいたくすべき原野げんやなきやいなや良山林りやうさんりんありやいなや
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
この山と地質ちしつは同じです。ただ北側なため雑木ぞうきが少しはよくそだってます。〕いいや駄目だめだ。おしまいのことをったのは結局けっきょく混雑こんざつさせただけだ。云わないでおけばよかった。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
(そいじゃいただきますよ。)(はっは、なあに、こごらのご馳走ちそうてばこったなもんでは。そうするどあなだは大学では何のほうで。)(地質ちしつです。もうからない仕事しごとで。)もち
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今日は三年生は地質ちしつ土性どせいの実習だった。斉藤さいとう先生が先に立って女学校のうら洪積層こうせきそうだい泥岩でいがん露出ろしゅつを見てそれからだんだん土性を調しらべながら小船渡こぶなと北上きたかみきしへ行った。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
結局けっきょく洪積は地形図の百四十メートルの線以下いかという大体の見当も附けてあとは先生が云ったように木のそだ工合ぐあいや何かを参照さんしょうしてめた。ぼくは土性の調査よりも地質ちしつの方が面白おもしろい。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しばらくやすんでから、こんどはみんなで先生について川の北の花崗岩かこうがんだの三泥岩でいがんだのまではいったんだ地質ちしつや土性のところを教わってあるいた。図はつぎの月曜までに清書せいしょして出すことにした。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)