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つぐ
ば高弟に
讓り長兵衞長八兩人十四五日逗留の中に半四郎は支度を
調へ長兵衞長八を連れて江戸屋清兵衞に
分れを
告るに清兵衞も萬端世話を
お町はハラ/\して其の儘寝る事もなりませず
居る
中に、カア/\と
黎明告る烏と共に文治郎は早く起きて来まして
彼の親達は常に
出入せる
鰐淵の高利貸なるを明さざれば、静緒は教へられし通りを
告るなり。
すると
一心が
通りましてか、
満願の日に
梅喜は疲れ果てゝ
賽銭箱の
傍へ
打倒れてしまふ
中に、カア/\と
黎明告る
烏諸共に
白々と
夜が明け
離れますと
告るに長兵衞夫婦の者
名殘を
惜み幸ひ大師河原へ
參詣ながら川崎宿迄送り申さんと己も
支度をなし翌朝後藤は
此家を立出るに新藤夫婦も
別れを
惜み影見えぬまで
見送々々後藤の方を
座敷外に脱ぎたる
紫裏の
吾妻コオトに目留めし満枝は、
嘗て知らざりしその
内曲の客を問はで止む
能はざりき。又常に厚く
恵るる老婢は、彼の為に始終の様子を
告るの労を
吝まざりしなり。
此所等あたりは
場末の土地とて
厠を
借んと思へども茶屋さへ無に
困じたる長三郎の
容子を見て和吉は側の
裏へ入り
其所此所見れば
汚げなる
惣雪隱ありたれば斯と
告るに喜びて其所へ
這入て用を