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半生
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はんせい
ふりがな文庫
“
半生
(
はんせい
)” の例文
何ぼ自然主義だと云って、斯う
如何
(
どう
)
もダラダラと書いていた日には、三十九年の
半生
(
はんせい
)
を語るに、三十九年掛るかも知れない。も少し
省略
(
はしょ
)
ろう。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
要するに、予の
半生
(
はんせい
)
将死
(
しょうし
)
の気力を
蘇
(
そ
)
し、やや
快
(
こころよ
)
くその
光陰
(
こういん
)
を送り、今なお
残喘
(
ざんぜん
)
を
延
(
の
)
べ得たるは、
真
(
しん
)
に先生の
賜
(
たまもの
)
というべし。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
帆村は、わざとなんにもこの旦那様について説明をしなかったが、玄関の段でもって、この旦那様のこれまでの
半生
(
はんせい
)
がはっきり分ったような気がした。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
青
(
あお
)
い
色
(
いろ
)
の
服
(
ふく
)
の
下
(
した
)
に、
半生
(
はんせい
)
の
経験
(
けいけん
)
と
悩
(
なや
)
みと
生活
(
せいかつ
)
に
堪
(
た
)
えてきた
体
(
からだ
)
が、
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
けて、
汗
(
あせ
)
ばんでいました。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陛下の
崩御
(
ほうぎょ
)
は明治史の巻を
閉
(
と
)
じた。明治が大正となって、余は吾生涯が
中断
(
ちゅうだん
)
されたかの様に感じた。明治天皇が余の
半生
(
はんせい
)
を持って往っておしまいになったかの様に感じた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
顧
(
おも
)
えば女性の身の
自
(
みずか
)
ら
揣
(
はか
)
らず、年
少
(
わか
)
くして民権自由の声に
狂
(
きょう
)
し、
行途
(
こうと
)
の
蹉跌
(
さてつ
)
再三再四、
漸
(
ようや
)
く
後
(
のち
)
の
半生
(
はんせい
)
を家庭に
托
(
たく
)
するを得たりしかど、一家の
計
(
はかりごと
)
いまだ成らざるに、身は早く
寡
(
か
)
となりぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
盗れないと主張したのは、ごまの蠅では
半生
(
はんせい
)
以上眼を
研
(
と
)
いできた男だった。
梅颸の杖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長火鉢の
側
(
そば
)
で
徒然
(
ぽつねん
)
としていると、
半生
(
はんせい
)
の悔しかった事、悲しかった事、
乃至
(
ないし
)
嬉しかった事が、
玩具
(
おもちゃ
)
のカレードスコープを見るように、
紛々
(
ごたごた
)
と目まぐるしく心の
上面
(
うわつら
)
を過ぎて行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
在獄中に出獄せば
如何
(
いか
)
にせん
志
(
こころざし
)
を達せばかくなさんと、種々の空想に耽りしも、出獄
間
(
ま
)
もなくその空想は全く
仇
(
あだ
)
となり、失望の
極
(
きょく
)
われとはなしに
堕落
(
だらく
)
して、
半生
(
はんせい
)
を夢と過ごしたることの口惜しさよ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
“半生”の意味
《名詞》
(はんせい)ある出来事を境とする前後の各人生。
(はんせい)老境などに振り返る前半生、人生の大半。
(はんしょう、はんせい)生死の境にあること。
(はんなま)生煮え。未熟。
(出典:Wiktionary)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半切
半歳