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別懇
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べつこん
ふりがな文庫
“
別懇
(
べつこん
)” の例文
何でもないよ、たゞ同藩だつたし、稽古所で私の娘共も、お頼殿と
別懇
(
べつこん
)
にしてゐたし、それに私と福島殿とは
碁敵
(
ごがたき
)
だつたからな。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拍
(
うた
)
れ夫にて
概略
(
およそ
)
分
(
わか
)
つたり
先月
(
せんげつ
)
初旬
(
はじめ
)
了源寺の
所化
(
しよげ
)
と
僞
(
いつは
)
りたる坊主は
正
(
まさ
)
しく其の願山で有うと
何樣
(
なにさま
)
其方の
別懇
(
べつこん
)
にする曲者ならん此儀は
何
(
どう
)
ぢやと思ひ
掛
(
がけ
)
なき事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
莞爾々々
(
にこ/\
)
笑
(
わら
)
ひながら、
縮緬雑魚
(
ちりめんざこ
)
と、
鰈
(
かれい
)
の
干物
(
ひもの
)
と、とろろ
昆布
(
こぶ
)
の
味噌汁
(
みそしる
)
とで
膳
(
ぜん
)
を
出
(
だ
)
した、
物
(
もの
)
の
言振
(
いひぶり
)
取做
(
とりなし
)
なんど、
如何
(
いか
)
にも、
上人
(
しやうにん
)
とは
別懇
(
べつこん
)
の
間
(
あひだ
)
と
見
(
み
)
えて、
連
(
つれ
)
の
私
(
わたし
)
の
居心
(
ゐごゝろ
)
の
可
(
よ
)
さと
謂
(
い
)
つたらない。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それも承知で頼み度い。——甲州屋萬兵衞は町人乍ら御奉行とは
別懇
(
べつこん
)
の間柄、一日も早く下手人を
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
構
(
かま
)
ゆる
手續
(
てつゞき
)
に掛らんとて常樂院の
別懇
(
べつこん
)
に
南藏院
(
なんざうゐん
)
と
云
(
いふ
)
江戸
芝田
(
しばた
)
町に
修驗者
(
しゆけんじや
)
あれば此者方へ
常樂院
(
じやうらくゐん
)
の
添状
(
そへじやう
)
を持せ
本多源右衞門
(
ほんだげんゑもん
)
に金子を渡し
先
(
まづ
)
江戸表へ下しける源右衞門は道中を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「さう願へれば、有難いことですが——幸ひ
庚申塚
(
かうしんづか
)
には、私の
別懇
(
べつこん
)
にして居る家もございます。八五郎親分のお宿をさせて、精一杯の御馳走をさせることにいたしませう」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一私し
儀
(
ぎ
)
穀屋平兵衞と
別懇
(
べつこん
)
に仕つり候處
關宿
(
せきやど
)
在
(
ざい
)
坂戸村名主庄右衞門方より穀代金請取歸り候
儀
(
ぎ
)
前
(
ぜん
)
以て手紙にて承知仕つり候
故
(
ゆゑ
)
六月廿七日の夜權現堂小篠堤に
待受
(
まちうけ
)
殺害
(
せつがい
)
致
(
いた
)
し金百兩
盜
(
ぬす
)
み取候に
相違
(
さうゐ
)
無御座候依之此段奉申上候以上
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
昨夜
(
ゆうべ
)
死んださうだな、——お氣の毒な、——昔は同藩であつたが、少しも
別懇
(
べつこん
)
ではない」
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「若いだけに、壁隣りの建具屋の金次とは、
別懇
(
べつこん
)
の間柄なんだよ」
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
懇
常用漢字
中学
部首:⼼
17画
“別”で始まる語句
別
別嬪
別離
別荘
別墅
別棟
別段
別々
別人
別品