其邊そこら)” の例文
新字:其辺
見たら富右衞門殿へ平兵衞と云手紙が這入はひつてありすれば穀平こくへい殿より富右衞門殿へ送つた手紙が有からは落しぬしは富右衞門殿ならん其邊そこら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『百ねんてさうもかんでせうが、二十ねん其邊そこらびますよ。』ハヾトフはなぐさがほ。『なんんでもりませんさ、なあ同僚どうれう悲觀ひくわんももう大抵たいていになさるがいですぞ。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ふまでもなくうまむちぼく頭上づじやうあられの如くちて來た。早速さつそくかねやとはれた其邊そこら舟子ふなこども幾人いくにんうをの如く水底すゐていくゞつて手にれる石といふ石はこと/″\きしひろあげられた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
引捕ひつとらへ三次は其邊そこら見廻みまはしつゝおれは元よりうらみもなけりや殺す心はなけれ共頼まれたのがたがひの不運かうなる上は觀念くわんねんろと又も一太刀切倒きりたふされ立んとしてもたゝれずばツたり其處へ打倒れ流るゝ血汐ちしほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何にしても餘り手間取てまどれるにより其邊そこらまで樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)