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低
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さ
ふりがな文庫
“
低
(
さ
)” の例文
こちらを向く気配にもう頭を
低
(
さ
)
げていた。そんなふうに身をかがめて、吹きつけて来る風当りを少しでも避けようとしていたのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
恭
(
うやうや
)
しく
頭
(
あたま
)
を
低
(
さ
)
げている
私
(
わたくし
)
の
耳
(
みみ
)
には、やがて
神様
(
かみさま
)
の
御声
(
おこえ
)
が
凛々
(
りんりん
)
と
響
(
ひび
)
いてまいりました。それは
大体
(
だいたい
)
左
(
さ
)
のような
意味
(
いみ
)
のお
訓示
(
さとし
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
満枝は惜まず身を
下
(
くだ
)
して、彼の前に
頭
(
かしら
)
を
低
(
さ
)
ぐる
可憐
(
しをら
)
しさよ。貫一は
如何
(
いか
)
にとも
為
(
す
)
る能はずして、
窃
(
ひそか
)
に
首
(
かうべ
)
を
掻
(
か
)
いたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
七斤は象牙の吸口と白銅の雁首の附いている六尺余りの
斑竹
(
はんちく
)
の煙管を手にして、頭を
低
(
さ
)
げてぶらぶら歩いて来た。
風波
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
私は何度も「すみません」とお辞儀したが、それより他に言葉もめっからないので、しまいには黙って頭を
低
(
さ
)
げていた。泣きだしたくなるのを我慢して。
こんにゃく売り
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
間もなく、佐原屋の亭主と、同宿の長老というわけで、垣見吾平、小野寺十内、村松喜平などがその部屋へやって来て、二人のために、狂太郎のまえに頭を
低
(
さ
)
げた。
口笛を吹く武士
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
従僕はあやまるように頭を
低
(
さ
)
げた。
凝
(
じ
)
ッとしていられない気持は、夜明けの遅い秋の朝を自分の責任のように恐縮した。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
「いや、そうでない。大衆は
済度
(
さいど
)
しがたいものです。愚劣な敵討物を騒ぐだけでもそこらのことはよくわかります。調子を
低
(
さ
)
げれば大当り受合いだと思いますがな。」
仇討たれ戯作
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
時勢
(
じせい
)
の
変化
(
へんか
)
はこちらから
観
(
み
)
て
居
(
い
)
ると
実
(
じつ
)
によく
判
(
わか
)
ります。
神霊
(
しんれい
)
の
有
(
あ
)
るか、
無
(
な
)
いかもあやふやな
人達
(
ひとたち
)
から、
単
(
たん
)
に
形式的
(
けいしきてき
)
に
頭
(
あたま
)
を
低
(
さ
)
げてもらいましても、ドーにも
致方
(
いたしかた
)
がございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さうしてお
剰
(
まけ
)
に、阿父さんから十分に訳を言つて、頭を
低
(
さ
)
げないばかりにして頼んだのぢやないかね。だから
此方
(
こつち
)
には少しも無理は無い
筈
(
はず
)
だのに、貫一が
余
(
あんま
)
り身の程を知らな
過
(
すぎ
)
るよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
大方われわれの
話声
(
はなしごえ
)
を聞きつけて来たのだろう。閏土は丁寧に頭を
低
(
さ
)
げて
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
川上忠一は右肩をいからかして教卓の前に直立不動の姿勢をつくり、ぺこんと頭を
低
(
さ
)
げた。それから薄い唇をぺちゃぺちゃと舐めてみんなを見まわした。
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
と頭を
低
(
さ
)
げて、大次郎は今さらのように、隣室のけはい、縁の
闇黒
(
やみ
)
へ注意を払った。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
お俊は再び
頭
(
かしら
)
を
低
(
さ
)
げぬ。紳士は
笑
(
ゑみ
)
を含みて目礼せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「その隊長のカルペンコなるものがただ一度頭を
低
(
さ
)
げた——」と、そう云った堀の
頬
(
ほお
)
がびくびくとふるえた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
ぴょこりと頭を
低
(
さ
)
げて、上り口にすわった。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
大次郎は、そう言って頭を
低
(
さ
)
げた。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
低
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“低”を含む語句
低声
低頭
低聲
高低
低音
最低
低唱
低徊
低地
次低音
中低
頸低
低語
低空
背低
低湿
最低音
低気圧
低書
低山
...