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かいごう
その
一つは
私がまだ
実家に
居た
頃、
腰元のようにして
可愛がって
居た、
香織という
一人の
女性との
会合の
物語でございます。
勿論私などはどこへ
行つても
唖の
方であつた。
日本人の
会合でも
話題の
極めて
貧弱な
方といはなければならなかつた。しかし
照れるやうなこともなかつた。
兎に
角日頃ただ
一人山の
中に
閉じこもり、めったに
外界と
接する
機会のない
私にとりて、
斯うした
少女との
不意の
会合は
世にももの
珍らしい
限りでございました。
「さう。
今夜の
会合は
何んな
人達でしたの。」
そんなことを
申されると、
尚更談話がし
難くなって
了います。
修行未熟な、
若い
夫婦の
幽界に
於ける
初めての
会合——とても
他人さまに
吹聴するほど
立派なものでないに
決って
居ります。
“会合”の意味
《名詞》
会合(かいごう)
会議などのために一つの場所に集まること。また、そのような集まり。寄合。
でくわすこと。合流すること。
(出典:Wiktionary)