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人蔘
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にんじん
ふりがな文庫
“
人蔘
(
にんじん
)” の例文
重い作切鍬よりも軽いハイカラなワーレンホーで無造作に
畝
(
うね
)
を作って、原肥無し季節御構いなしの
人蔘
(
にんじん
)
二十日大根
(
はつかだいこん
)
など
蒔
(
ま
)
くのを
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
野菜も買うとなるとなかなか高いので、大根
人蔘
(
にんじん
)
の種を安くゆずってもらってこの裏の五坪の畑に
播
(
ま
)
き、まことに興覚めな話で恐縮ですが
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
知栄 時々……思い出したようにジャガ芋や
人蔘
(
にんじん
)
の絵を画いてらっしゃるわ。でも、別にそれが書きたいから書いてらっしゃるとは思われないわ。
女の一生
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
大根の葉はいうまでもなく、
人蔘
(
にんじん
)
の葉から
尻尾
(
しっぽ
)
、ジャガ
薯
(
いも
)
の皮や、
芹
(
せり
)
、三つ葉の根、
蕗
(
ふき
)
の葉まで捨てることはなかった。
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
お舟のやうなお皿には、じやがいもと、
莢
(
さや
)
ゑんどうと、
人蔘
(
にんじん
)
との煮付が盛られ、赤い
椀
(
わん
)
には、三ツ葉と
鶏卵
(
たまご
)
のお
汁
(
つゆ
)
が、いい
匂
(
にほ
)
ひを立ててゐるのです。
母の日
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
▼ もっと見る
父上はこれに一々
水引
(
みずひき
)
をかけ綺麗にはしを揃えて、さて一々青い紙と白い紙とをしいた三宝へのせる。あたりは赤と白との水引の屑が
茄子
(
なす
)
の茎
人蔘
(
にんじん
)
の葉の中にちらばっている。
祭
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
古びて、少し傾いた屋根がのっかっている村ソヴェトの車寄せの前で、
青年共産主義同盟員
(
コムソモーレツ
)
ニキータが、ルバーシカをしめた帯革へ片手さしこんで、片手でやけに
人蔘
(
にんじん
)
色の頭をかいている。
ピムキン、でかした!
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
茯苓
(
ふくりやう
)
、
肉桂
(
にくけい
)
、
枳殼
(
きこく
)
、
山査子
(
さんざし
)
、
呉茱萸
(
ごしゆゆ
)
、
川芎
(
せんきう
)
、
知母
(
ちぼ
)
、
人蔘
(
にんじん
)
、
茴香
(
ういきやう
)
、
天門冬
(
てんもんとう
)
、
芥子
(
からし
)
、イモント、フナハラ、ジキタリス——幾百千種とも數知れぬ藥草の繁る中を、八幡知らずにさ迷ひ歩いた末
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕の寝小便がなかなか直らぬので、
牛
(
ぎう
)
が好い、
馬
(
ば
)
が好い、
犬
(
いぬ
)
が好いなどと教へて呉れるものがあつたが、父はわざわざ町まで行つて、朝鮮
人蔘
(
にんじん
)
二三本買つて来てくれたことをおぼえて居る。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
花椰菜
(
はなやさい
)
、千日大根、
萵苣
(
ちさ
)
、白菜、パセリ、
人蔘
(
にんじん
)
、穀物、豆類。海産物でははしりこんぶ、まだら、すけとうだら、からふとます、まぐろかぜ(
雲丹
(
うに
)
)、それから
花折
(
はなおり
)
昆布などが目についた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
それを錠剤にして馬に
服
(
の
)
ませると、今云ったような恐ろしい中毒を起すが、反対に人間の重病患者に内服させると、
人蔘
(
にんじん
)
と同じような効果をあらわすので、私は内職に製造して薬屋に売らせている。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
人蔘
(
にんじん
)
ガリガリ
噛
(
か
)
んでるぞ。
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人蔘
(
にんじん
)
や大根や
蕪菁
(
かぶら
)
のことを
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
朝鮮
人蔘
(
にんじん
)
の
燻製
(
くんせい
)
のやうな手
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
そこで単に「二郎」と呼んでみると、庭師をつれて来たり、台所から
人蔘
(
にんじん
)
を一本持っていったりしたそうである。
滝口
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「ええ、大丈夫よ。それよりあんた、
胡瓜
(
きうり
)
でも
人蔘
(
にんじん
)
でも洗つてよ。これから忙しいのよ。」
母の日
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
「小僧の八百吉だよ。たつた十四だといふが、大變な身體だ。八百屋の伜で、
人蔘
(
にんじん
)
大根
(
だいこん
)
よりは、藥草の方が良からうと、此家へ奉公させられてゐるが、正直な働き者で、評判の良い小僧だ」
銭形平次捕物控:322 死の秘薬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人蔘
(
にんじん
)
の髯、七、八寸、家畜用だと人はいう。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
大根
(
でえこん
)
が大根であり、
人蔘
(
にんじん
)
が人蔘だっていうこった、いいか、大根は大根、人蔘は、それ人蔘だろうが、宗旨の違えもそのとおり、禅宗は禅宗、真宗は真宗よ
おごそかな渇き
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「そうなんだよまったく、
呆
(
あき
)
れ返ったもんさね」と良江が答える、「これっぱかりの
人蔘
(
にんじん
)
一本でさ、一本でよお勝さん、あたしゃまあ値段を聞いただけでつんのめりそうになっちゃったわ」
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
蔘
漢検1級
部首:⾋
14画
“人”で始まる語句
人
人間
人々
人気
人形
人数
人魂
人力車
人影
人目