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じんしん
ふりがな文庫
“
人心
(
じんしん
)” の例文
「およそ
人心
(
じんしん
)
の
裏
(
うち
)
絶
(
た
)
えて
無
(
な
)
きのこと、
夢寐
(
むび
)
に
形
(
あらわ
)
れず、
昔人
(
せきじん
)
謂
(
い
)
う、
男
(
おとこ
)
、
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
むを
夢
(
ゆめ
)
みず、
女
(
おんな
)
、
妻
(
さい
)
を
娶
(
めと
)
るを
夢
(
ゆめ
)
みず、この
言
(
げん
)
良
(
まこと
)
に
然
(
しか
)
り」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
ところが
人心
(
じんしん
)
はその面のごとし、十人よれば十人ともその心が同一でない、同じ友だちのドノバンは、なにからなにまで、富士男に反対であった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
以上述べた如くローマンチシズムの思想即ち一の理想主義の流れは、永久に変ることなく、深く
人心
(
じんしん
)
の奥底に
永
(
なが
)
き生命を有しているものであります。
教育と文芸
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
種々の
形
(
かたち
)
で世界の
各所
(
かくしょ
)
に
現
(
あら
)
わるゝ、
人心
(
じんしん
)
の
昂奮
(
こうふん
)
、人間の動揺が、
眼
(
め
)
まぐろしくあらためて余の心の眼に
映
(
うつ
)
った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お前さんのは
其処
(
そこ
)
にお
葉漬
(
はづけ
)
かありますよ、これは
儂
(
わたし
)
が
儂
(
わたし
)
のお
銭
(
あし
)
で買つたのですと
天丼
(
てんどん
)
を
抱
(
かゝ
)
へ
込
(
こ
)
み
候如
(
そろごと
)
きは
敢
(
あへ
)
て社会
下流
(
かりう
)
の事のみとも
限
(
かぎ
)
られぬ
形勢
(
けいせい
)
に
候
(
そろ
)
内職
(
ないしよく
)
と
人心
(
じんしん
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
油画の色には強き意味あり主張ありて
能
(
よ
)
く制作者の精神を示せり。これに反して、もし木板摺の
眠気
(
ねむげ
)
なる色彩中に制作者の精神ありとせば、そは全く専制時代の
萎微
(
いび
)
したる
人心
(
じんしん
)
の反映のみ。
浮世絵の鑑賞
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
〔譯〕知らずして知る者は、
道心
(
だうしん
)
なり。知つて知らざる者は、
人心
(
じんしん
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
思うに当時
人心
(
じんしん
)
激昂
(
げきこう
)
の際、敵軍を城下に
引受
(
ひきう
)
けながら一戦にも及ばず、徳川三百年の政府を
穏
(
おだやか
)
に
解散
(
かいさん
)
せんとするは武士道の
変則
(
へんそく
)
古今の
珍事
(
ちんじ
)
にして、これを
断行
(
だんこう
)
するには非常の
勇気
(
ゆうき
)
を要すると共に
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
道心は
人心
(
じんしん
)
のその正を得たる心と
王陽明
(
おうようめい
)
は説いたが、
正
(
せい
)
を得るとは、
人欲
(
じんよく
)
のまざらないところで、つまらぬ感情のなきをいうところであると思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
油画の色には強き意味あり主張ありて
能
(
よ
)
く制作者の精神を示せり。これに反して、もし木板摺の
眠気
(
ねむげ
)
なる色彩中に制作者の精神ありとせば、そは全く専制時代の
萎微
(
いび
)
したる
人心
(
じんしん
)
の反映のみ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
人心
(
じんしん
)
を
籠絡
(
ろうらく
)
してその
激昂
(
げきこう
)
を
鎮撫
(
ちんぶ
)
するに
足
(
た
)
るの
口実
(
こうじつ
)
なかるべからず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
学理あるいは歴史の研究についてはいうまでもない。昔のシナの学者も
道心
(
どうしん
)
と
人心
(
じんしん
)
と区別して説いたそうである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“人心”の意味
《名詞》
人 心(じんしん、ひとごころ)
人間の心。
民衆の気持ち。
(出典:Wiktionary)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“人心”で始まる語句
人心地
人心収攬
人心持
人心恟々
人心惟危
人心収攬術