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五躰
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ごたい
ふりがな文庫
“
五躰
(
ごたい
)” の例文
まだ若かったし、新婚の妻に裏切られたのだから、
五躰
(
ごたい
)
が消えてしまうかと思われるほど絶望し、怒った。しかし彼は思案した。
霜柱
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つた
彫像
(
てうざう
)
を
其
(
そ
)
のまゝ
突返
(
つゝかへ
)
されて、のめ/\と
担
(
かつ
)
いで
帰
(
かへ
)
つたんです。
然
(
しか
)
も
片腕
(
かたうで
)
捩
(
もぎ
)
つてある、あの
采
(
さい
)
を
持
(
も
)
たせた
手
(
て
)
が。……あゝ、
私
(
わたし
)
は
五躰
(
ごたい
)
が
痺
(
しび
)
れる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鳴鏑
(
めいてき
)
の如く
尖
(
とが
)
りたる声ありて、
奈落
(
ならく
)
に通ず、立つこと久しうして、我が
五躰
(
ごたい
)
は、
悉
(
こと/″\
)
く銀の
鍼線
(
しんせん
)
を浴び、自ら
駭
(
おどろ
)
くらく、水精
姑
(
しばら
)
く人と
仮幻
(
かげん
)
したるにあらざるかと、げに呼吸器の外に人間の物
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
「だって恨みをはらすなんて」とおみやが云った、「
五躰
(
ごたい
)
が満足でいてさえかなわないのに、片輪になってから、それも右の腕を折られてしまってからなにができるの」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
無残
(
むざん
)
や、
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
にも
命
(
いのち
)
を
懸
(
か
)
けて、
漸
(
やつ
)
と
五躰
(
ごたい
)
を
調
(
とゝの
)
へたのが、
指
(
ゆび
)
が
折
(
を
)
れる、
乳首
(
ちくび
)
が
欠
(
か
)
ける、
耳
(
みゝ
)
が
挘
(
も
)
げる、——これは
我
(
わ
)
が
手
(
て
)
に
打砕
(
うちくだ
)
いた、
其
(
そ
)
の
斧
(
をの
)
を
揮
(
ふる
)
つた
時
(
とき
)
、さく/\さゝらに
成
(
な
)
り
行
(
ゆ
)
く
像
(
ざう
)
は
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
先陣をつるぎの
切尖
(
きっさき
)
とすれば本城のまもりは
五躰
(
ごたい
)
といえよう、五躰のちからまったくしてはじめて切尖も充分にはたらくことができるのだ、たとえ先陣、留守の差はあっても
死処
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
が、
彼
(
あ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
から
飛
(
とん
)
だ
日
(
ひ
)
には、
二人
(
ふたり
)
とも
五躰
(
ごたい
)
は
微塵
(
みじん
)
だ。
五躰
(
ごたい
)
が
微塵
(
みぢん
)
ぢや、
顔
(
かほ
)
も
視
(
み
)
られん、
何
(
なん
)
にも
成
(
な
)
らない。
然
(
さ
)
うすりや、
何
(
なに
)
を
救
(
すく
)
ふんだか、
救
(
すく
)
はれるんだか、……
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
ふんだか、はゝはゝ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
躰
部首:⾝
12画
“五”で始まる語句
五月雨
五月蠅
五
五月
五歳
五色
五位鷺
五日
五分刈
五分