“ごたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
五躰31.3%
五体31.3%
五體18.8%
御大12.5%
全身6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜ゆふべつてつた彫像てうざうのまゝ突返つゝかへされて、のめ/\とかついでかへつたんです。しか片腕かたうでもぎつてある、あのさいたせたが。……あゝ、わたし五躰ごたいしびれる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こは不思議ふしぎおどろきおそるるを見て、武士しか/″\の事ありしが五体ごたいすくみてうごく事ならずといふ。
開きけるに皆々漸次しだい酩酊めいていして前後をうしなふ程に五體ごたいにはか痿痺出しびれだせしも只醉の廻りしと思ひて正體しやうたいもなきに大膳等は此體このていを見て時分はよしと風上より我家に火を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
実は梯子を下りかけたおれも、あんまりあの野郎の権幕が御大ごたいさうなものだから、又中段に足を止めて、もう少し下の成行きを眺めてゐる気になつたのよ。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ナメラというのは小さい鰒で、全身ごたいが真黒でヌラッとした見るからに気味きびの悪い恰好をしておりますが大抵の鰒好ふくくいが『鰒は洗いよう一つで中毒あたらん。しかしナメラだけはそう行かん』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)