“からだじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
体中44.4%
身体中41.7%
全身5.6%
渾身2.8%
総身2.8%
躰中2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
体中からだじゅうにうけたきずがずきんずきんいたみますし、もうつかれきってのどがかわいてたまりませんので
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
体中からだじゅう、もうそれは搾木しめぎにかけられたようにぎりぎりいたんで、つこともすわることもできません。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そう考えると、彼の頭のうちは、燃えた。身体中からだじゅうの筋肉が、異様に痙攣けいれんした。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
して見ると将軍の身体中からだじゅうで出征ぜんと変らぬのは身のたけくらいなものであろう。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しなやかではあるがあらい手で私の全身からだじゅうさすっている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この一家の者は、父から子へ、子からまたその子へと、皆な親ゆずりの激しい情熱をもっていて、全身からだじゅうがその熱でもえ、それがこの人たちを駆って、とんでもない熱狂的なことをさせたり、狂気の沙汰とも云うべき献身的なことをやらせたり、果ては犯罪をさえ犯させるのでした。
寡婦 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
そして、ふと紙のうえをきしる万年筆の音が、耳にふれて来ると、渾身からだじゅうの全神経がそれにあつまって来て、向返ってその方を見ない訳にいかなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
総身からだじゅうの血は一緒になって一時に御頭おつむりへ突きかかるようでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
不図ふとがついてると、その小人こびと躰中からだじゅうから発散はっさんする、なんともいえぬ高尚こうしょう香気におい! わたくしはいつしかうっとりとしてしまいました。