“からだぢゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身体中62.5%
体中25.0%
躯中12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絹針は三日三晩悲鳴を上げて泣きつゞけたお姫様の身体中からだぢゆうをば血の流れと共にめぐめぐつて、とう/\心の臓を突破つて、お姫様を殺してしまつたとか云ふ話を聞いた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
水銀のやうな空気が歩みに随つて顔や手に当り、涼気つめたさ水薬すゐやくのやうに体中からだぢゆうに染みた。「頭脳あたまが透き通るやうだ。」と多吉は思つた。暫らくは誰も口を利かなかつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いろんな事をつてやアがる、て/\、ウームアヽ痛いウム、オイおくま躯中からだぢゆうしびれて……こつちへはいつて背中せなかを二ツ三ツたゝいてくれ。