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五体
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ごたい
ふりがな文庫
“
五体
(
ごたい
)” の例文
旧字:
五體
ある雨の晴れ上った朝、
甲板
(
かんぱん
)
士官だったA中尉はSと云う水兵に上陸を許可した。それは彼の小鼠を一匹、——しかも
五体
(
ごたい
)
の整った小鼠を一匹とったためだった。
三つの窓
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こは
不思議
(
ふしぎ
)
と
驚
(
おどろき
)
怖
(
おそる
)
るを見て、武士しか/″\の事ありしが
五体
(
ごたい
)
すくみて
動
(
うご
)
く事ならずといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼は乱せる髪を
夜叉
(
やしや
)
の如く打振り打振り、
五体
(
ごたい
)
を
揉
(
も
)
みて、
唇
(
くちびる
)
の血を噴きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
五体
(
ごたい
)
が
満足
(
まんぞく
)
な
彫刻物
(
ほりもの
)
であつたらば、
真昼間
(
まつぴるま
)
、お
前様
(
めえさま
)
と
私
(
わし
)
とが、
面
(
つら
)
突合
(
つきあ
)
はせた
真中
(
まんなか
)
に
置
(
お
)
いては
動出
(
うごきだ
)
しもすめえけんども、
月
(
つき
)
の
黄色
(
きいろ
)
い
小雨
(
こさめ
)
の
夜中
(
よなか
)
、——
主
(
ぬし
)
が
今
(
いま
)
話
(
はな
)
さしつた、
案山子
(
かゝし
)
が
歩行
(
ある
)
く
中
(
なか
)
へ
入
(
い
)
れたら
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
水脈
(
みを
)
曳
(
ひ
)
き狂ふ
爛光
(
らんくわう
)
に、
五体
(
ごたい
)
とろけて
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“五体”の意味
《名詞》
身体を構成する五つの部位。
全身。
書の五つの書体。
(出典:Wiktionary)
“五体”の解説
五体とは、
体の五つの部分。頭・首・胸・手・足、または頭・両手・両足。漢方では、筋・血脈・肌肉(きにく)・骨・皮を指す。
漢字の五つの書体。
(出典:Wikipedia)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“五体”で始まる語句
五体投地