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下総
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しもふさ
ふりがな文庫
“
下総
(
しもふさ
)” の例文
旧字:
下總
君は京都へ往つてそれを受け取つて、彦根にゐる兄
下総
(
しもふさ
)
の
邸
(
やしき
)
へ往つて大林
権之進
(
ごんのしん
)
と云ふものに逢つて、詩文稿に墓誌銘を添へてわたしてくれ給へ。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
と是から急に手紙を書いて
下総
(
しもふさ
)
の
下
(
しも
)
矢切村へ出し、どうか伊之助さんの方へ
談
(
はなし
)
を附けてくれろと云うので、早速矢切の叔母さんが出て
往
(
ゆ
)
きました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
唯その日禅超は、錦木の
許
(
もと
)
へ
金剛経
(
こんがうきやう
)
の
疏抄
(
そせう
)
を一冊忘れて行つた。津藤が後年零落して、
下総
(
しもふさ
)
の
寒川
(
さむかは
)
へ閑居した時に常に机上にあつた書籍の一つはこの疏抄である。
孤独地獄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
此の犬養春枝は
蓋
(
けだ
)
し万葉集に名の見えてゐる犬養
浄人
(
きよひと
)
の
裔
(
すゑ
)
であらう。浄人は奈良朝に当つて、
下総
(
しもふさ
)
少目
(
せうさくわん
)
を勤めた人であつて、浄人以来下総の相馬に居たのである。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
下総
(
しもふさ
)
は
市川
(
いちかは
)
、
中山
(
なかやま
)
、
船橋辺
(
ふなばしへん
)
の
郊行
(
かう/\
)
の
興深
(
きようふか
)
からず、
秋風
(
あきかぜ
)
の
嚏
(
くさめ
)
となるを
覚
(
おぼ
)
えたる時の事に
候
(
そろ
)
。(十七日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
そして、それは毎年、五月の
端午
(
たんご
)
のお節句が過ぎた頃である。その頃になると、河原の上に川千鳥の鳴き叫ぶ声を聞くのだが、川千鳥は
下総
(
しもふさ
)
の海の方から、鮎の群れを追いながら空を
翔
(
かけ
)
ってくるのだ。
楢の若葉
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
「兄さんなら、
下総
(
しもふさ
)
にいらっしゃる筈、嘘でありんしょう」
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
二
下総
(
しもふさ
)
の国
葛飾郡
(
かつしかのこほり
)
真間
(
まま
)
の
郷
(
さと
)
に、
勝
(
かつ
)
四郎といふ男ありけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
磯松の幹のあひだに大海のいさり船見ゆ
下総
(
しもふさ
)
の浦
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
下総
(
しもふさ
)
の
のきばすずめ
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
手前は長く正当に勤めてくれたから誠に暇を出すのも厭だけれども、何うか此の死骸を、人知れず、丁度宜しい其の葛籠へ入れて
何処
(
どこ
)
かへ棄てゝ、
然
(
そ
)
うして貴様は在処の
下総
(
しもふさ
)
へ帰ってくれよ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
城代土井は
下総
(
しもふさ
)
古河
(
こが
)
の城主である。其下に居る
定番
(
ぢやうばん
)
二人
(
ににん
)
のうち、まだ着任しない京橋口定番
米倉
(
よねくら
)
は武蔵金沢の城主で、現に京橋口をも兼ね預かつてゐる玉造口定番遠藤は
近江
(
あふみ
)
三上
(
みかみ
)
の城主である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
下総
(
しもふさ
)
の
別後
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
物置へ棒縛りにして投込まれた、所で
漸
(
ようや
)
く
縄脱
(
なわぬ
)
けえして逃出しましたが、近辺にも
居
(
い
)
られやせんから、久しく
下総
(
しもふさ
)
の方へ隠れていやしたが、春部にあれを奪られて何う致すことも出来やせんので
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
下総
(
しもふさ
)
の
別後
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
じゃまア
斯
(
こ
)
うしよう、
下総
(
しもふさ
)
の
都賀崎
(
つがざき
)
と云う所に
金藏
(
きんぞう
)
という者がある、
私
(
わっち
)
とは少し親類
合
(
あい
)
の者だから、これへ手紙を附けて上げるから、当人に逢って、
能
(
よ
)
く相談をして
世帯
(
しょたい
)
を持たせて貰いなさるが
宜
(
い
)
い
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
下総
(
しもふさ
)
の
雨情民謡百篇
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
下総
(
しもふさ
)
の
矢切村
(
やきりむら
)
から金重の
妹
(
いもと
)
が出て参りました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“下総”の意味
《固有名詞》
下総(しもうさ、しもふさ)
旧国名。東海道に位置する。下総国。現在の千葉県北部、茨城県南西部。
(出典:Wiktionary)
“下総(
下総国
)”の解説
下総国(しもうさのくに、しもふさのくに、しもつふさのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。東海道に属し、現在の千葉県北部と茨城県南西部が主たる領域にあたる。
(出典:Wikipedia)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
総
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
“下総”で始まる語句
下総国
下総守
下総屋
下総領
下総介
下総瓜
下総境
下総香取
下総守様
下総東風