“浄人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きよめ71.4%
きよひと14.3%
きよびと14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今物語」に、或る五位の蔵人が、革堂こうどう窈窕ようちょうたる佳人を見てそれに懸想し、そのあとをつけて行ったところが、一条河原の浄人きよめの小屋に這入ったという話がある。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
此の犬養春枝はけだし万葉集に名の見えてゐる犬養浄人きよひとすゑであらう。浄人は奈良朝に当つて、下総しもふさ少目せうさくわんを勤めた人であつて、浄人以来下総の相馬に居たのである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
京都祇園の犬神人いぬじにん絃指つるさしを職として、「つるめそ」の名を得たのと南北相対して面白い。また浄人きよびととはすなわちキヨメで、掃除人の称である。キヨメは『塵袋』にエタとある。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)