“しもふさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シモフサ
語句割合
下総62.5%
下總37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯その日禅超は、錦木のもと金剛経こんがうきやう疏抄そせうを一冊忘れて行つた。津藤が後年零落して、下総しもふさ寒川さむかはへ閑居した時に常に机上にあつた書籍の一つはこの疏抄である。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此の犬養春枝はけだし万葉集に名の見えてゐる犬養浄人きよひとすゑであらう。浄人は奈良朝に当つて、下総しもふさ少目せうさくわんを勤めた人であつて、浄人以来下総の相馬に居たのである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
晴れたり曇つたりする日の右手の車窓には梅雨つゆの雲の間に筑波の山が下總しもふさの青田の上、野州やしうの畑の上から美しいその姿を見せ、左方の日光つゞきの山々はなほ薄雲の中に隱れてゐて
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ぐわつ二十三にちには、幻翁げんおう望生ぼうせいおよの三にん出掛でかけたが、此時このときまた幻翁げんおう完全くわんぜんなる小土瓶せうどびんを一し、望生ぼうせい砧形きぬたがた小角器せうかくき用法ようはふ不明ふめい類品るゐひん下總しもふさ余山よやまよりづ)と朝貌式あさがほしき完全土器くわんぜんどきとを