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しもふさ
ふりがな文庫
“
下總
(
しもふさ
)” の例文
新字:
下総
「
下總
(
しもふさ
)
だ——宇佐美家の所領へ行つて訊いたら、みんな一ぺんにわかるだらう。丁度今百姓一
揆
(
き
)
が起きかけて、ブスブス
燻
(
いぶ
)
つてゐるさうだ」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
忍び出夜に
紛
(
まぎ
)
れて千住の方へと行たりけり此左仲は
元
(
もと
)
下總
(
しもふさ
)
銚子在
(
てうしざい
)
の百姓の悴なりしが江戸へ出て御旗本を
所々
(
しよ/\
)
渡り
侍士
(
さぶらひ
)
を勤め夫より用人
奉公
(
ほうこう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
晴れたり曇つたりする日の右手の車窓には
梅雨
(
つゆ
)
の雲の間に筑波の山が
下總
(
しもふさ
)
の青田の上、
野州
(
やしう
)
の畑の上から美しいその姿を見せ、左方の日光つゞきの山々はなほ薄雲の中に隱れてゐて
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
七
月
(
ぐわつ
)
二十三
日
(
にち
)
には、
幻翁
(
げんおう
)
、
望生
(
ぼうせい
)
、
及
(
およ
)
び
余
(
よ
)
の三
人
(
にん
)
で
出掛
(
でか
)
けたが、
此時
(
このとき
)
も
亦
(
また
)
幻翁
(
げんおう
)
は
完全
(
くわんぜん
)
なる
小土瓶
(
せうどびん
)
を一
箇
(
こ
)
出
(
だ
)
し、
望生
(
ぼうせい
)
は
砧形
(
きぬたがた
)
を
成
(
な
)
す
小角器
(
せうかくき
)
(
用法
(
ようはふ
)
不明
(
ふめい
)
。
類品
(
るゐひん
)
下總
(
しもふさ
)
余山
(
よやま
)
より
出
(
い
)
づ)と
朝貌式
(
あさがほしき
)
の
完全土器
(
くわんぜんどき
)
とを
出
(
だ
)
し
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
晴さうとしたが——宇佐美家は放つて置いても潰れる。
下總
(
しもふさ
)
の領地の百姓一
揆
(
き
)
はこのまゝぢや濟むまいから、それよりその有難いお墨附を種に、お孃さんを
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
遂
(
と
)
げ其上喜八が
命乞
(
いのちごひ
)
首尾
(
しゆび
)
能
(
よ
)
く
濟
(
すま
)
し申べし
其間
(
そのあひだ
)
必ず/\御兩人とも
短見
(
はやまり
)
給ふなと
異見
(
いけん
)
をなし妻にも
能々
(
よく/\
)
云付
(
いひつけ
)
置
(
おき
)
長屋の者を頼みて平兵衞は
早々
(
さう/\
)
調度
(
したく
)
をなし
下總
(
しもふさ
)
の古河へぞ
赴
(
おもむ
)
きける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
新三郎はまだ
下總
(
しもふさ
)
から歸つて來ないので、用事は足りませんが、奧へ一寸挨拶をして、何の氣もなくお勝手へ下がらうとすると、日頃仲のよくない石原の利助が
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
蟲が知らせると言ふものか、妙に里心が付いて歸つて來て見ると、丁度
下總
(
しもふさ
)
の知行所へ急使を立てたばかりといふところ、家の中は
煑
(
に
)
えくり返るやうな騷ぎです。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お光が二年前に
下總
(
しもふさ
)
の在所から兩親に死に別れて江戸へ出て來た時は——打ち明けて申上げると、私と一緒になるやうにと、親類達の指圖だつたさうで御座います。
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは間違ひない。
下總
(
しもふさ
)
へ行つた伜と納戸役の外には、一人も外出してゐた者はなかつた筈だ」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下總
(
しもふさ
)
の古河へ下男の權八を追はせたのは、三輪の萬七の指圖ですが、本當に主人を殺して金を取つたのなら、自分の故郷へノメノメ歸るかどうか、それも
怪
(
あや
)
しいものです。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
構
(
かま
)
やしません。今のうちに
睨
(
にらみ
)
を
利
(
き
)
かして置かないと、増長してどんな事をするか解りやしません。それに旦那樣は
下總
(
しもふさ
)
の御領地の方へお出かけださうぢや御座いませんか」
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「權八と言つて、二十九になる男でございます。
下總
(
しもふさ
)
の古河の者で、十年前から奉公し、まことに實直に勤めて居りました。主人を
害
(
あや
)
めるやうな、そんな男ではございません」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところが主人徳右衞門は、用事があつて
下總
(
しもふさ
)
に出かけ、林三郎は留守をして居たんです」
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
喜太郎は
下總
(
しもふさ
)
から出て來て一代に身上を築き上げ、表通りへ手頃の荒物屋の店を持つたほどの働き者で、片輪でも變人でもなく、男振りも滿更ではないのですが、商賣と
蓄財
(
ちくざい
)
の外には興味がなく
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下總
(
しもふさ
)
のさる小藩の御用金を引受け、財政の窮乏を救ふ一助ともなつたといふ理由で、江戸御留守居の相談役を仰せ付けられ、苗字帶刀を許されて、
綿鍋
(
わたなべ
)
善兵衞と名乘ることになり、そのお祝はまた
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
下總
(
しもふさ
)
屋の喜太郎は?」
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
總
部首:⽷
17画
“下總”で始まる語句
下總國
下總守
下總野
下總屋惣兵衞