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上靴
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うわぐつ
ふりがな文庫
“
上靴
(
うわぐつ
)” の例文
丁度
(
ちょうど
)
その
時
(
とき
)
、
庭
(
にわ
)
に
入
(
はい
)
って
来
(
き
)
たのは、
今
(
いま
)
しも
町
(
まち
)
を
漁
(
あさ
)
って
来
(
き
)
た
猶太人
(
ジウ
)
のモイセイカ、
帽
(
ぼう
)
も
被
(
かぶ
)
らず、
跣足
(
はだし
)
に
浅
(
あさ
)
い
上靴
(
うわぐつ
)
を
突掛
(
つッか
)
けたまま、
手
(
て
)
には
施
(
ほどこし
)
の
小
(
ちい
)
さい
袋
(
ふくろ
)
を
提
(
さ
)
げて。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そのでこぼこの床の上には、ほこりがこびりついて、かつて
箒
(
ほうき
)
をあてられたこともなく、古い
上靴
(
うわぐつ
)
や靴やきたないぼろなどがあちこちに取り散らされていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼は大きな青い
上靴
(
うわぐつ
)
を引きずるようにして足を運ぶ。ルイザは近寄ってはいけないと彼に手
真似
(
まね
)
をする。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
その静寂をおして堂内へはいることは
憚
(
はばか
)
られました。千恵は
上靴
(
うわぐつ
)
の音を忍ばせて、こつそり廊下の小窓へ寄つて、唐草模様の銅
格子
(
ごうし
)
ごしにそつと堂内をのぞき込みました。
死児変相
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
仏蘭西
(
フランス
)
風の女用
上靴
(
うわぐつ
)
と一しょに
端近
(
はしぢか
)
の床にころがっているのを発見したのだが、這入って、黙って手に取ってみると、私は妙に
身体
(
からだ
)
じゅうがしいんと鳴りをしずめるのを感じた。
踊る地平線:05 白夜幻想曲
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
いつでも
縞
(
しま
)
のフラネルをきて、むくむくした
上靴
(
うわぐつ
)
を足に
穿
(
は
)
いて、その足を
煖炉
(
ストーブ
)
の中へ突き込むくらいに出して、そうして時々短い膝を
敲
(
たた
)
いて——その時始めて気がついたのだが
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
エリス帰りぬと答うる間もなく、戸をあららかに引き開けしは、半ば
白
(
しら
)
みたる髪、
悪
(
あ
)
しき相にはあらねど、貧苦の
痕
(
あと
)
を
額
(
ぬか
)
にしるせし面の老媼にて、古き
獣綿
(
じゅうめん
)
の衣を着、汚れたる
上靴
(
うわぐつ
)
を
穿
(
は
)
きたり。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
けれども、侍女は、まずその前に、木の
上靴
(
うわぐつ
)
にはきかえました。——
ブタ飼い
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
上靴
(
うわぐつ
)
(ゴムの防寒靴だ) 二八(百万足) 七五( 〃 )
ソヴェト文壇の現状
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
マリユスがジャン・ヴァルジャンの代わりになった時、コゼットはもう神を恨まなかった。彼女は
白繻子
(
しろじゅす
)
の
上靴
(
うわぐつ
)
をつけた小さなやさしい足を、マリユスの足の上にのせた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼
(
かれ
)
は
町
(
まち
)
を
廻
(
まわ
)
るに
病院服
(
びょういんふく
)
のまま、
妙
(
みょう
)
な
頭巾
(
ずきん
)
を
被
(
かぶ
)
り、
上靴
(
うわぐつ
)
を
穿
(
は
)
いてる
時
(
とき
)
もあり、
或
(
あるい
)
は
跣足
(
はだし
)
でズボン
下
(
した
)
も
穿
(
は
)
かずに
歩
(
ある
)
いている
時
(
とき
)
もある。そうして
人
(
ひと
)
の
門
(
かど
)
や、
店前
(
みせさき
)
に
立
(
た
)
っては一
銭
(
せん
)
ずつを
請
(
こ
)
う。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
サコスキの
上靴
(
うわぐつ
)
をはき、毛のはいった
外套
(
がいとう
)
を着、大司教のような様子をし、門番のついた家の二階に住み、松露を食い、正月には四十フランもするアスパラガスを食いちらし、
豌豆
(
えんどう
)
を食い
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
病院服
(
びょういんふく
)
、
下着
(
したぎ
)
、
上靴
(
うわぐつ
)
など、
小腋
(
こわき
)
に
抱
(
かか
)
えて。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
上靴
(
うわぐつ
)
の中に逃げ込む白い足、鏡の前にも人の
瞳
(
ひとみ
)
の前かのように身を隠す
喉元
(
のどもと
)
、器具の
軋
(
きし
)
る音や馬車の通る音にも急いで肩の上に引き上げられるシャツ、結わえられたリボン、はめられた留め金
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“上靴(上履き)”の解説
上履き(うわばき)とは、土足禁止の場所で、履き替えるための履物。学校、事務所、体育館などは土足を禁じているため、専用の上履きを用いる。上靴(うわぐつ)、室内履きともいう。
上履きを採用すること、または室内では靴を履かないことを「二足制」という。
(出典:Wikipedia)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
靴
常用漢字
中学
部首:⾰
13画
“上靴”で始まる語句
上靴抔