“やくしよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
役所60.0%
官衙10.0%
役處10.0%
外務省10.0%
省内10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのやうなつまらぬかんがへをつて、つまらぬ仕向しむけをいたしまするつまへ、のやうな結構けつこうひとなればとて親切しんせつむかはれましやうか、お役所やくしよから退けておかへあそばすに
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
翌日あくるひは日曜日、田舎の新聞は暢気のんきなもので、官衙やくしよや学校と同じに休む。私は平日いつもの如く九時頃に目を覚ました。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一体此編輯局には、他の新聞には余り類のない一種の秩序——官衙やくしよ風な秩序が有つた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
幼馴染おさなゝじみつま美尾みをといふがらにあはせて高品かうひんうつくしきそのとし十七ばかりなりしをてんにもにも二つなきものさゝちて、役處やくしよがへりのたけかはひとにはしたゝれるほどしめつぽき姿すがた後指うしろゆびさゝれながら
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すこしもはや此樣このやう古洋服ふるやうふくにお辨當べんたうさげることをやめて、みちくにひとふりかへるほど立派りつぱのおひとつてくだされ、わたしたけかはづゝみつてくださる眞實しんじつらば、お役處やくしよがへりに夜學やがくなりなんなりして
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼様あんな松島様などの言ふことが何の証拠になりますと拒絶はねつけりましたの、それツきり道時も何も言ひませんでしたがネ、昨日ですよ、外務省やくしよから帰りましてネ、服もあらためずに言ふんです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「今日も省内やくしよ若漢わかもの等が、雑談中にしきりと其事を言ひはやして居つた」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)