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やくしよ
幼馴染の
妻に
美尾といふ
身がらに
合せて
高品に
美くしき
其とし十七ばかり
成しを
天にも
地にも二つなき
物と
捧げ
持ちて、
役處がへりの
竹の
皮、
人にはしたゝれるほど
濕つぽき
姿と
後指さゝれながら
少しも
早く
此樣な
古洋服にお
辨當さげる
事をやめて、
道を
行くに
人の
振かへるほど
立派のお
人に
成つて
下され、
私に
竹の
皮づゝみ
持つて
來て
下さる
眞實が
有らば、お
役處がへりに
夜學なり
何なりして