“とうよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕩揺22.6%
東洋16.1%
登庸12.9%
蕩漾12.9%
当用6.5%
当陽6.5%
桐楊3.2%
桃妖3.2%
桃葉3.2%
桐葉3.2%
登用3.2%
鄧庸3.2%
陶窯3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれども彼が沈澱ちんでん腐敗せる連歌を蕩揺とうようして他日一新の機を与へたる功は、俳諧史上特に書すべき価値あり、随つて彼らの俚野りやなる句もまた一読せざるべからず。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
怪物かいぶつでなくて、なんだろう? 科学かがく発達はったつした、いまの世の中に、東洋とうよう忍術使にんじゅつつかいじゃあるまいし、姿すがたがみえない人間にんげんがいるなんて、これは、たしかにへんだ。奇怪きかいだ!
忠誠鯁直かうちやく之者は固陋ころうなりとして擯斥ひんせきせられ、平四郎の如き朝廷を誣罔ぶまうする大奸賊登庸とうようせられ、類を以て集り、政体を頽壊たいくわいし、外夷いよ/\跋扈ばつこせり。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私は眼がうるみました。体も震え始めました。苦痛とも歓喜ともつかない感情は、用捨ようしゃなく私の精神を蕩漾とうようさせてしまいます。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
女「はい御免くだされませ、先生のお名を承わりまして参りました、どうか当用とうようの身の上を御覧を願います」
むかし当陽とうよう長坂橋ちょうはんきょうで、天下に鳴らした豪勇は、とくに予も聞いていたが、いくら英雄でも、年すでに七旬の白髪だ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別家のようで且つ学問所、家厳はこれに桐楊とうよう塾と題したのである。漢詩のたしなみがある軍医だから、何等か桐楊の出処があろう、但しその義つまびらかならず。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかも御衣勝おんぞがち着痩きやせはしたが、玉のはだえ豊かにして、汗はくれないの露となろう、むべなるかな楊家ようかじょ、牛込南町における河野家の学問所、桐楊とうよう塾の楊の字は、菅子あって、えらばれたものかも知れぬ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして、同じ那谷に同行した山中温泉の少年粂之助くめのすけあらたに弟子になって、桃妖とうようと称したのに対しての吟らしい。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
桃葉桃根画裏人 桃葉とうよう 桃根とうこん 画裏がりひと
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
芸者をとむる名月の関 桐葉とうよう
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
まさか世間の噂のように皇帝が登用とうよう試験をやめて秀才も挙人きょじんも不用になり、それで趙家の威風が減じ、それで彼等も阿Qに対して見下すようになったのか。そんなことはありそうにも思われない。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
たま/\燕王の護衛百戸の鄧庸とうようというもの、けついたり事を奏したりけるを、斉泰いてとらえて鞠問きくもんしけるに、王がまさに兵を挙げんとするの状をば逐一にもうしたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
陶窯とうよう探梅行たんばいこうの時すごす
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)