“たくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宅地71.4%
沢地28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十九にち雨中うちうを、つてて、おどろいた。いままでの貝塚發掘かひづかはつくつ臺地だいち東部とうぶさか上部じやうぶ左側さそくであつたが、臺地だいち南側なんそく下部かぶ菱沼鐵五郎ひしぬまてつごらう宅地たくちまえはたけを、大發掘だいはつくつしてある。
四十男しゞふをとこ水呑百姓みづのみひやくしやうおもつたのは、學校がくかうより十町ばかりだつて松林まつばやしおく一構ひとかまへ宅地たくちようし、米倉べいさう三棟みむねならべて百姓ひやくしやう池上權藏いけがみごんざうといふをとこで、大島小學校おほしませうがくかう創立者さうりつしや恩人おんじん
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
が、そのふゆってしまったとき、あるあさ子家鴨こあひる自分じぶん沢地たくちがまなかたおれているのにがついたのでした。
それ以来満洲の豚と怪物とは離せないようになった。この薄暗い、こけのように短い草ばかりの、不毛の沢地たくちのどこかに、あの怪物はきっと点綴てんてつされるに違ないと云う気がなかなか抜けなかった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、おもいました。それでかれつぶって、なおもとおんできますと、そのうちひろひろ沢地たくちうえました。るとたくさんの野鴨のがもんでいます。
可哀かわいそうに! この子家鴨こあひるがどうしておよめさんをもらことなどかんがえていたでしょう。かれはただ、がまなかて、沢地たくちみずむのをゆるされればたくさんだったのです。