“野鴨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のがも90.0%
のかも10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の話に依りますと「ヘルマンとドロテア」も「野鴨のがも」も「あらし」も、みんなその作者の晩年に書かれたものだそうでございます。
猿面冠者 (新字新仮名) / 太宰治(著)
野鴨のがもの図でも布袋図ほていずでも、武蔵の画にはどこか禅味がただよっている。或る意味では、彼の作画は「禅画」とも云いえられる。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬の夕暮が近付いて来たのだ。野鴨のかもが二三羽、真黒な影かとばかり、底光りする水面に現れて、すぐまた隠れてしまった。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)