“しば/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
屡々20.0%
10.0%
屡〻10.0%
數々10.0%
數次10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而るに公家褒賞の由く、しば/″\譴責けんせきの符を下さるゝは、身を省みるに恥多し、面目何ぞ施さん。推して之を察したまはば、甚だ以てさいはひなり。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
贔屓というを名にして仕事を云付け、屡々しば/″\往来ゆきゝして親しく出入でいりをさせようとしたが、此方こっちで親しまないので余計な手間料を払ったり、不要な道具を注文したりして恩を
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それゆゑ三百篇の註を始として、杜詩の註等に至つても、註家のことに附会の痕あるに逢ふ毎に、わたくしはしば/″\巻を抛つて読むことを廃めた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
随行の少年輩が一人飲み二人飲み、遂に先を争つて群り飲むに至つた。行き行きて岐路に逢ふことしば/″\であつたが、甘酒売は別れ去らない。甘酒の釜は此むれ行厨かうちゆうの如くになつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
空氣みごもり、帶となるべき糸をたもつにいたるとき、われらは屡〻しば/″\ラートナのむすめの亦かくの如く卷かるゝを見る 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
初心しよしん發掘はつくつとしては權現臺ごんげんだい大成功だいせいこうであつた。無論むろん遺物ゐぶつ豐富ほうふでもつたのだが、たくからちかいので、數々しば/″\られたのと、人手ひとでおほかつたのも勝利しやうり原因もとであつた。
ういふ理由わけ比較的ひかくてき餘裕よゆうのある百姓ひやくしやうよりも貧乏びんばふ百姓ひやくしやうは十ぶんはやかも數次しば/″\新鮮しんせん蔬菜そさいあぢあふのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)