しば/″\)” の例文
旧字:
それゆゑ三百篇の註を始として、杜詩の註等に至つても、註家のことに附会の痕あるに逢ふ毎に、わたくしはしば/″\巻を抛つて読むことを廃めた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
随行の少年輩が一人飲み二人飲み、遂に先を争つて群り飲むに至つた。行き行きて岐路に逢ふことしば/″\であつたが、甘酒売は別れ去らない。甘酒の釜は此むれ行厨かうちゆうの如くになつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし受けた後に用途に窮することがしば/″\である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)