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屡
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しば/″\
ふりがな文庫
“
屡
(
しば/″\
)” の例文
樹の枝が
屡
(
しば/″\
)
車の幌に觸れる。車は既に山腹を削つた岨道を攀ぢて行くのである。空氣の澄渡つて
冷
(
ひやゝか
)
なことが際立つて感じられて來る。
十年振:一名京都紀行
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
而るに公家褒賞の由
无
(
な
)
く、
屡
(
しば/″\
)
譴責
(
けんせき
)
の符を下さるゝは、身を省みるに恥多し、面目何ぞ施さん。推して之を察したまはば、甚だ以て
幸
(
さいはひ
)
なり。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
柏軒は後
屡
(
しば/″\
)
人に語つて、「己は
少
(
わか
)
い時無頼漢であつた」と云つた。志気豪邁にして往々細節を顧みなかつたのださうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
例
(
たと
)
へばわれ/\が
大地震
(
だいぢしん
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
て
屡
(
しば/″\
)
經驗
(
けいけん
)
する
通
(
とほ
)
り
主要動
(
しゆようどう
)
の
大
(
おほ
)
いさを
十糎
(
じゆうせんちめーとる
)
と
假定
(
かてい
)
すれば、
初期微動
(
しよきびどう
)
は
一糎程度
(
いちせんちめーとるていど
)
のものであるので、もしかういふ
大
(
おほ
)
いさの
地動
(
ちどう
)
が
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その伊沢分家、同又分家、渋江氏等と交つて、往々諸家の内事を
与
(
あづか
)
り聞いたことは、わたくしの既に
屡
(
しば/″\
)
記した所である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
高滝氏は
屡
(
しば/″\
)
朴斎集中に見えてゐて、名は
常明
(
つねあき
)
であつたらしい。総介はわたくしは未だ考へない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
屡
漢検準1級
部首:⼫
12画
“屡”を含む語句
屡々
屡〻
屡叩
屡次
屡瞬
屡ゝ
多摩枳波屡
大変屡々
屡〻見
屡屡