“しばゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芝居62.2%
劇場11.1%
8.9%
戯場4.4%
演劇4.4%
演場4.4%
戯曲2.2%
戲園2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にしろよわつたらしい。……舞臺ぶたい歸途かへりとして、いま隧道トンネルすのは、芝居しばゐ奈落ならくくゞるやうなものだ、いや、眞個まつたく奈落ならくだつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
調とゝのへてやり其外劇場しばゐ見物花見遊山などにも同道して只管ひたすら氣に入るゝやうにぞ仕掛ける夫は偖置さておき爰に澤井友次郎夫婦ならびに若黨わかたう忠八は藤澤宿を立て其の日の中に江戸につきまづ馬喰町の宿屋に足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
型に入つた仮白せりふのやうな言廻し、秩序の無い断片的な思想、金色に光り輝く仏壇の背景——丁度それは時代なしばゐでも観て居るかのやうな感想かんじを与へる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
○さて戯場しばゐ造作ざうさく成就じやうじゆしても春の雪ふりつゞきて連日れんじつはれを見ず、興行こうぎやうの初日のびる時は役者になりたる家はさら也、此しばゐを見んとて諸方に逗留とうりうきやくおほく毎日そらをながめてはれまちわび
「歸つてきて、燦々さん/\會で、澤山ためこんでおいた、そつちの演劇しばゐの講義を受けもつてくれない? それに——」
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
おもふに、ひとちれ演場しばゐ蕭然さみしくなるいとふゆゑなるべし。いづくにかいづる所あらんとたづねしに、此寺の四方かきをめぐらして出べきのひまなし。
普通の寺によくある斯の宗教画は大抵模倣うつしの模倣で、戯曲しばゐがゝりの配置くみあはせとか、無意味な彩色いろどりとか、又は熱帯の自然と何の関係も無いやうな背景とか
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
われは日ごとに公苑に往き戲園しばゐに入り、又心安からぬまゝに寺院を尋ねて、聖母マドンナの足の下にすることあり。