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『夕靄の中』
ふりがな文庫
『
夕靄の中
(
ゆうもやのなか
)
』
彼は立停って、跼み、草履の緒のぐあいを直す恰好で、すばやくそっちへ眼をはしらせた。 ——間違いはない、慥かに跟けて来る。 その男はふところ手をして、左右の家並を眺めながら、悠くりとこちらへ歩いて来る。古びた木綿縞の着物に半纒で、裾を端折り、 …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「キング」大日本雄辯會講談社、1952(昭和27)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約20分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
店
(
だな
)
覘
(
うかが
)
店
(
たな
)
訊
(
たず
)
捉
(
つか
)
暢
(
のん
)
昏
(
くら
)
咽
(
む
)
茣蓙
(
ござ
)
溜息
(
ためいき
)
舐
(
な
)
胆
(
きも
)
股引
(
ももひき
)
纒
(
まと
)
縹緻
(
きりょう
)
紙屑
(
かみくず
)
瞶
(
みつ
)
眩
(
まぶ
)
痺
(
しび
)
痩
(
や
)
甦
(
よみがえ
)
牒
(
しめ
)
機屋
(
はたや
)
躯
(
からだ
)
黄昏
(
たそがれ
)
高価
(
たか
)
顎
(
あご
)
頷
(
うなず
)
靄
(
もや
)
雑魚
(
ざこ
)
遁
(
のが
)
逞
(
たくま
)
莚
(
むしろ
)
躇
(
ためら
)
跼
(
かが
)
跟
(
つ
)
赭土
(
あかつち
)
豪奢
(
ごうしゃ
)
諦
(
あきら
)
萎
(
しお
)
呉
(
く
)
執拗
(
しつよう
)
囁
(
ささや
)
嗚咽
(
おえつ
)
嗅
(
か
)
喉
(
のど
)
咽
(
むせ
)
咳
(
せき
)
呟
(
つぶや
)
塞
(
ふさ
)
却
(
かえ
)
博奕
(
ばくち
)
半纒
(
はんてん
)
劬
(
いたわ
)
傾
(
かし
)
倚
(
よ
)
伴
(
つ
)
温和
(
おとな
)
太息
(
といき
)
恰
(
あたか
)
悠
(
ゆっ
)
慥
(
たし
)
憚
(
はばか
)
掩
(
おお
)
掴
(
つか
)
揷
(
さ
)
暫
(
しばら
)
月代
(
さかやき
)
棘
(
とげ
)
樒
(
しきみ
)
仰
(
おっ
)
此処
(
ここ
)
歪
(
ゆが
)