齋藤さいとう)” の例文
新字:斎藤
うちとき齋藤さいとうむすめ嫁入よめいつては原田はらだ奧方おくがたではないか、いさむさんのやうにしていへうちおさめてさへけばなん子細しさい
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今年ことし二月三日にぐわつみつか點燈頃てんとうごろ、やゝまへに、文藝春秋ぶんげいしゆんじうことについて、……齋藤さいとうさんと、すがさんの時々とき/″\えるのが、そのすがさんであつた。小稿せうかうことである。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貴孃あなた齋藤さいとう阿關おせきさん、面目めんもく此樣こん姿なりで、背後うしろければなんもつかずにました、れでも音聲ものごゑにもこゝろづくべきはづなるに、わたし餘程よつぽどどんりましたとしたいてはぢれば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
離縁りゑんつてたがいか、太郎たらう原田はらだのもの、其方そち齋藤さいとうむすめ、一ゑんれては二かほにゆくこともなるまじ、おなじく不運ふうんくほどならば原田はらだつま大泣おほなきにけ、なあせきさうではいか
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)