“大泣”の読み方と例文
読み方割合
おほな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人ふたり大泣おほなきにきました。いへものどもゝ、かほかたちがうつくしいばかりでなく、上品じようひんこゝろだてのやさしいひめに、今更いまさらながのおわかれをするのがかなしくて、湯水ゆみづのどとほりませんでした。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
もう此樣こんこと御聞おきかせまをしませぬほどに心配しんぱいをしてくださりますなとてぬぐふあとからまたなみだ母親はゝおやこゑたてゝなんといふ此娘このこ不仕合ふしやわせまた一しきり大泣おほなきのあめ、くもらぬつきをりからさびしくて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
離縁りゑんつてたがいか、太郎たらう原田はらだのもの、其方そち齋藤さいとうむすめ、一ゑんれては二かほにゆくこともなるまじ、おなじく不運ふうんくほどならば原田はらだつま大泣おほなきにけ、なあせきさうではいか
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)