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骨々
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ほね/″\
乳母 おゝ、
辛度!
暫時まァ
休まして
下され。あゝ/\、
骨々が
痛うて
痛うて! ま、どの
位ほッつきまはったことやら!
……
恁う、
然まで
骨々しう
痩せもしない
兩手を
行儀よく
膝の
上に
組んだんですが、
其藍がかつた
衣服を
膝頭へするりと、
掻込みました、
褄が
揃つて、
其の
宙に
浮いた
下の
床へ、すつと
思はず
能も我が事を
訴人せし者成かな然ながら今日只今迄は
假令骨々を
ヂュリ
予の
骨々を
其方に
與っても、
速う
其消息が
此方へ
欲しい。これ、どうぞ
聞かしてたも。なう、
乳母や、
乳母いなう、
如何ぢゃぞいの?
上げ
恐れながら申上ます其儀は私し一向に
覺え御座りません然るに高田の役所に於て
數度の
拷問に
逢ひ
骨々も
碎け苦痛に
堪兼是非なく
無實の罪に
陷入りし所又々
再應の御吟味
誠に有難仕合せに存じ奉ります
訴訟人憑司は
現在私しの伯父ゆゑ如何成前世の
業因かと存じ
斷念無實の
罪に
服せしと申立ければ越前守殿是を