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青味
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あをみ
温泉は、やがて
一浴した。
純白な
石を
疊んで、
色紙形に
大く
湛へて、
幽かに
青味を
帶びたのが、
入ると、
颯と
吹溢れて
玉を
散らして
潔い。
其の
時畑には
刷毛の
先でかすつた
樣に
麥や
小麥で
仄に
青味を
保つて
居る。それから
冬は
又百姓をして
寂しい
外から
專ら
内に
力を
致させる。
まだ
青味を
帯びた
棕梠の
花が
が、
折から、ざあ/\
降りに
風が
吹添つて、
次の
間の
金屏風も
青味を
帶びて、
少々涼しく
成り
過ぎた。