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りんじん
ふりがな文庫
“
隣人
(
りんじん
)” の例文
利害
(
りがい
)
の
打算
(
ださん
)
から
云
(
い
)
へば
無論
(
むろん
)
の
事
(
こと
)
、
單
(
たん
)
に
隣人
(
りんじん
)
の
交際
(
かうさい
)
とか
情誼
(
じやうぎ
)
とか
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
ても、
夫婦
(
ふうふ
)
はこれよりも
前進
(
ぜんしん
)
する
勇氣
(
ゆうき
)
を
有
(
も
)
たなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、
息子
(
むすこ
)
をなくした
隣人
(
りんじん
)
を何と言って慰めてよいか、知らない。彼は、アダッド・ニラリ王の
后
(
きさき
)
、サンムラマットがどんな
衣装
(
いしょう
)
を好んだかも知っている。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それらは、私が他人にむかつて與へる冷笑や非難を、自分自身に
浴
(
あび
)
せるのが尤もな位のものなんです。そして
隣人
(
りんじん
)
から非難や嘲弄を受けるやうなものなんです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それでも、彼女はまるで
隣人
(
りんじん
)
同士のように
遠慮
(
えんりょ
)
してしまって、なかなか歩を
揃
(
そろ
)
えようとはしなかった。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
わたしのいない間に、母は新しい
隣人
(
りんじん
)
から、灰色の紙にしたためた手紙を受取っていた。しかもそれを
封
(
ふう
)
じた黒茶色の
封蝋
(
ふうろう
)
ときたら、郵便局の通知状か
安葡萄酒
(
やすぶどうしゅ
)
の
栓
(
せん
)
にしか使わないような
代物
(
しろもの
)
だった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
▼ もっと見る
野蠻未開
(
やばんみかい
)
の社會に於ては分業盛に行はれず、大工、土方の如き固り
獨立
(
どくりつ
)
して存す可き
職業
(
しよくぎやう
)
にあらず。此故に
住居新築
(
じうきよしんちく
)
の擧有れば
隣人
(
りんじん
)
相
(
あひ
)
補
(
たす
)
けて土木の事に
從
(
したか
)
ふを常とす。コロボックルも亦然りしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
畑青し東三省は滅ぶ無し煩らふなかれよき
隣人
(
りんじん
)
よ
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
隣人
(
りんじん
)
は露西亜の
地主
(
ぢぬし
)
のごとく
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
和合
(
わがふ
)
同棲
(
どうせい
)
といふ
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
て、
人並
(
ひとなみ
)
以上
(
いじやう
)
に
成功
(
せいこう
)
したと
同時
(
どうじ
)
に、
子供
(
こども
)
にかけては、
一般
(
いつぱん
)
の
隣人
(
りんじん
)
よりも
不幸
(
ふかう
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小里氏が気が
狂
(
くる
)
ったそうだが、気の毒な
隣人
(
りんじん
)
は大いに慰さめてあげる事だ
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
多分
(
たぶん
)
牛乳
(
ぎうにゆう
)
を
配達
(
はいたつ
)
するためか
抔
(
など
)
で、あゝ
急
(
いそ
)
ぐに
違
(
ちがひ
)
ないと
極
(
き
)
めてゐたから、
此音
(
このおと
)
を
聞
(
き
)
くと
等
(
ひと
)
しく、もう
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けて、
隣人
(
りんじん
)
の
活動
(
くわつどう
)
が
始
(
はじま
)
つた
如
(
ごと
)
くに、
心丈夫
(
こゝろぢやうぶ
)
になつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
世間は
隣人
(
りんじん
)
に対して
現金
(
げんきん
)
である如く、
英雄
(
ヒーロー
)
に対しても現金である。だから、
斯
(
か
)
う云ふ偶像にも亦常に新陳代謝や生存競争が行はれてゐる。さう云ふ訳で、代助は
英雄
(
ヒーロー
)
なぞに
担
(
かつ
)
がれたい了見は更にない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“隣人”の意味
《名詞》
隣の敷地や部屋に住む人。
周囲にいる人。
(キリスト教、しばしば「となりびと」)自分以外の人。
(出典:Wiktionary)
隣
常用漢字
中学
部首:⾩
16画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“隣人”で始まる語句
隣人愛