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逐
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ちく
ふりがな文庫
“
逐
(
ちく
)” の例文
受け御
手當金
(
てあてきん
)
百兩と
御墨附
(
おすみつき
)
御短刀まで
後
(
のち
)
の
證據
(
しようこ
)
に
迚
(
とて
)
下されしこと
逐
(
ちく
)
一
物語
(
ものがた
)
ればお三
婆
(
ばゝ
)
は大いに
悦
(
よろこ
)
び其後は
只管
(
ひたすら
)
男子の
誕生
(
たんじやう
)
あらんことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
卯平
(
うへい
)
は
固
(
もと
)
より
親方
(
おやかた
)
から
家
(
うち
)
の
容子
(
ようす
)
やおつぎの
成人
(
せいじん
)
したことや、
隣近所
(
となりきんじよ
)
のことも
逐
(
ちく
)
一
聞
(
き
)
かされた。
卯平
(
うへい
)
は
窪
(
くぼ
)
んだ
茶色
(
ちやいろ
)
の
眼
(
め
)
に
暖
(
あたゝ
)
かな
光
(
ひかり
)
を
湛
(
たた
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その口書と、知事の
返牒
(
へんちょう
)
だけを持って、ついに
何濤
(
かとう
)
は、不面目な恥を忍んで済州へ帰ってきた。——そして、待ちかねていた奉行に
逐
(
ちく
)
一を語ると、奉行は
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは反感と好奇心とで一杯になつた十三丁目の重三が、遠くの方から平次の調べを
逐
(
ちく
)
一見て取つた上、一と足先に奉公人達の身許調べに飛んで行つたのです。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
パッカアは妙にこのリッツの同伴者が気になったとみえて、それとも、人物それ自身が印象的な風貌を備えていたのか、じつに詳しくその人相服装を覚えて、後日
逐
(
ちく
)
一申し立てている。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
逐
(
ちく
)
一聞き取った上、伯父さんは
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
聞て大いに
駭
(
おどろ
)
き
若
(
もし
)
此事
表立
(
おもてだて
)
吟味を
請
(
うけ
)
る時は是非共今迄の惡事を彼等より
逐
(
ちく
)
一申し立て
露顯
(
ろけん
)
に及ばん我れ夫れを
言解
(
いひとか
)
ん道なし是れ自ら石を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その日、武松はこの
鄆哥
(
うんか
)
と九叔とを連れて、県役署の門に入り、直接、知事の面前へ出て、
逐
(
ちく
)
一を訴え出た。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
逐
(
ちく
)
一に
白状
(
はくじやう
)
には
及
(
および
)
ぬ
然
(
され
)
ば殺害せしと思ふ當人を
取逃
(
とりにが
)
し殊に御
法度
(
はつと
)
の
一人旅
(
ひとりたび
)
を
泊
(
とめ
)
し
落度
(
おちど
)
の申譯立ちがたく罪は徳右衞門一人に
歸
(
き
)
し長き
牢舍
(
らうしや
)
のうち
憐
(
あはれ
)
むべし
渠
(
かれ
)
は
牢死
(
ろうし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あいや、事情は、上申書にも
逐
(
ちく
)
一したためた通りでござりまする。かつはまた、ご
赦免
(
しゃめん
)
の沙汰も聞えましたので、出府いたした次第、なにとぞご寛大をもちまして」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と梅市が、そこで出会った事や見届けたことを
逐
(
ちく
)
一告げておりますと、「山の会堂」の横から十数人の者が明り木の炎を振ってワラワラと馳け寄って来るのが手にとるように見える。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勿論のこと、下り松における決戦の結果は
逐
(
ちく
)
一、ここにも伝わっている。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
逐
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
“逐”を含む語句
逐出
逐払
逐電
放逐
逐返
逐日
逐々
窘逐狂
逐落
水雷驅逐艦
逐攘
逐一
駆逐
角逐
駆逐艦
逐次
逐天
窘逐
駆逐艦隊
逐退
...