“返牒”の読み方と例文
読み方割合
へんちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おおぞくぞく返牒へんちょうがまいっておるぞ。これを見よ。いや読み聞かせよう、信濃坊も悪四郎泰長も聞くがいい」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その口書と、知事の返牒へんちょうだけを持って、ついに何濤かとうは、不面目な恥を忍んで済州へ帰ってきた。——そして、待ちかねていた奉行にちく一を語ると、奉行は
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、監禁を命じ、吐雲斎のことは、さっそく鎌倉表へ問い合せを発したものの、そんな一風来人ふうらいじんの身元調査に、今どき、手間暇かけて返牒へんちょうしてくるはずもない。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)