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はかりごと
ふりがな文庫
“
計略
(
はかりごと
)” の例文
かんにんして下さい、
徐寧
(
じょねい
)
さん。じつはわたしも今では仲間の一人。——今日までのこと一切は、ここの軍師
呉用
(
ごよう
)
先生が書いた
計略
(
はかりごと
)
です。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
聞文左衞門は夫は親類と申て請取に參つたは
僞者
(
にせもの
)
だなと云に藤八は
御意
(
ぎよい
)
に御座ります因て私し九助と
計略
(
はかりごと
)
を
示合
(
しめしあは
)
せ九助
歸國
(
きこく
)
の
祝
(
いは
)
ひと申
振舞
(
ふるまひ
)
を致させ村中の者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おれと山嵐がしきりに赤シャツ退治の
計略
(
はかりごと
)
を相談していると、宿の婆さんが出て来て、学校の生徒さんが一人、
堀田
(
ほった
)
先生にお目にかかりたいててお
出
(
い
)
でたぞなもし。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
われに
好
(
よ
)
き
計略
(
はかりごと
)
あり、及ばぬまでも試み給はずや、
凡
(
およ
)
そ
狐
(
きつね
)
狸
(
たぬき
)
の
類
(
たぐい
)
は、その
性質
(
さが
)
至
(
いたっ
)
て
狡猾
(
わるがしこ
)
く、
猜疑
(
うたがい
)
深き獣なれば、
憖
(
なまじ
)
いに
企
(
たく
)
みたりとも、
容易
(
たやす
)
く捕へ得つべうもあらねど。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
青眼先生は何だか狐に
抓
(
つま
)
まれたような気がして、
呆然
(
ぼんやり
)
と立っていました。けれどもその
中
(
うち
)
に又不図これは悪魔の
計略
(
はかりごと
)
だなと気が付いて、急いで紅矢の
室
(
へや
)
に帰って見ますと、こは如何に。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
▼ もっと見る
屏風を
建廻
(
たてまわ
)
して、武張ったお方ゆえ近臣に勇ましい話をさせ昔の
太閤
(
たいこう
)
とか、又
眞田
(
さなだ
)
は斯う云う
計略
(
はかりごと
)
を致しました、
楠
(
くすのき
)
は斯うだというようなお話をすると、少しは
紛
(
まぎ
)
れておいでゞございます。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
世界中の戦略家(戦争の
計略
(
はかりごと
)
を考える人)が、みんな
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
決断
(
けつだん
)
がついたか、あの大きな
碧瞳
(
へきどう
)
をギョロリと光らし丹羽昌仙の耳もとへなにかの
計略
(
はかりごと
)
をささやいて、ことばのおわりに
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よろしい、いつでも加勢する。
僕
(
ぼく
)
は
計略
(
はかりごと
)
は
下手
(
へた
)
だが、喧嘩とくるとこれでなかなかすばしこいぜ」
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
是
(
これ
)
は
何
(
なん
)
でも
下婢
(
かひ
)
か
下男
(
げなん
)
が
窃取
(
くすね
)
るに
相違
(
さうゐ
)
ない、一
番
(
ばん
)
計略
(
はかりごと
)
を
以
(
もつ
)
て
試
(
ため
)
してやらう。
(洋)金の勘定を仕ずに来た
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
申聞すなり今越前
不慮
(
ふりよ
)
の儀に及び候へば明日にも御對顏仰せ出さるゝは
必定
(
ひつぢやう
)
なり萬一御對顏の
後
(
のち
)
に
贋者
(
にせもの
)
と相分るも
最早
(
もはや
)
取戻
(
とりもど
)
しなり難し
然
(
さ
)
すれば第一天下の
恥辱
(
ちじよく
)
二ツには君への不忠なり依て越前は
短慮
(
たんりよ
)
の振舞致さず今宵
計略
(
はかりごと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すぐ
計略
(
はかりごと
)
をめぐらして、兵乱の中から上皇と天皇の
御輦
(
みくるま
)
を自分のほうへお迎えし奉って、その上で戦を開始した。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よろしい、いつでも加勢する。僕は
計略
(
はかりごと
)
は下手だが、喧嘩とくると是で中々すばしこいぜ」
坊っちやん
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
舌を巻いたどころの驚きでなく、恐怖に駆られ、その日の
計略
(
はかりごと
)
も忘れて街へ逃げ去ってしまったものらしい。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わしもそう思った。それゆえに、よしや、いちじの
計略
(
はかりごと
)
にせよ、家康などに頭をさげるのがいやであった。龍太郎、そちの教えどおりにしなかった、わしのわがままはゆるしてくれよ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
計略
(
はかりごと
)
はこの柴進の胸にありますから
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“計略”の意味
《名詞》
計 略(けいりゃく)
はかりごと。もくろみ。
(出典:Wiktionary)
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
略
常用漢字
小5
部首:⽥
11画
“計略”で始まる語句
計略三昧