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表町
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おもてまち
ふりがな文庫
“
表町
(
おもてまち
)” の例文
長吉
(
ちやうきち
)
のわからずやは
誰
(
た
)
れも
知
(
し
)
る
亂暴
(
らんぼう
)
の
上
(
うへ
)
なしなれど、
信如
(
しんによ
)
の
尻
(
しり
)
おし
無
(
な
)
くは
彼
(
あ
)
れほどに
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
りて
表町
(
おもてまち
)
をば
暴
(
あら
)
し
得
(
ゑ
)
じ、
人前
(
ひとまへ
)
をば
物識
(
ものしり
)
らしく
温順
(
すなほ
)
につくりて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
みな
表町
(
おもてまち
)
なる
大通
(
おおどおり
)
の富有の家に飼われしなりき。
夕越
(
ゆうごえ
)
くれば一斉に
塒
(
ねぐら
)
に帰る。やや人足繁く、
戸外
(
おもて
)
を
往来
(
ゆきか
)
うが皆あおぎて見つ。楓にはいろいろのもの結ばれたり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
表町
(
おもてまち
)
の通りに並ぶ商家も大抵は目新しいものばかり。以前この辺の町には決して見られなかった西洋小間物屋、西洋菓子屋、西洋料理屋、西洋文具店、雑誌店の
類
(
たぐい
)
が驚くほど沢山出来た。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
赤坂
表町
(
おもてまち
)
へは
弾正坂
(
だんじょうざか
)
の辻番所。
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
あれが頭の子でなくばと
鳶人足
(
とびにんそく
)
が女房の
蔭口
(
かげぐち
)
に聞えぬ、心一ぱいに我がままを
徹
(
とほ
)
して身に合はぬ
巾
(
はば
)
をも広げしが、
表町
(
おもてまち
)
に田中屋の
正太郎
(
しようたらう
)
とて歳は我れに三つ劣れど
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
朝
(
あさ
)
がへりの
殿
(
との
)
がた一
順
(
じゆん
)
すみて
朝寢
(
あさね
)
の
町
(
まち
)
も
門
(
かど
)
の
箒目
(
はゝきめ
)
青海波
(
せいがいは
)
をゑがき、
打水
(
うちみづ
)
よきほどに
濟
(
す
)
みし
表町
(
おもてまち
)
の
通
(
とほ
)
りを
見渡
(
みわた
)
せば、
來
(
く
)
るは
來
(
く
)
るは、
萬年町
(
まんねんてう
)
山伏町
(
やまぶしてう
)
、
新谷町
(
しんたにまち
)
あたりを
塒
(
ねぐら
)
にして
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
背負
(
しよ
)
ひあるくさま、
年
(
とし
)
はと
問
(
と
)
へば
生意氣
(
なまいき
)
ざかりの十六にも
成
(
な
)
りながら
其大躰
(
そのづうたい
)
を
恥
(
はづ
)
かしげにもなく、
表町
(
おもてまち
)
へものこ/\と
出
(
で
)
かけるに、
何時
(
いつ
)
も
美登利
(
みどり
)
と
正太
(
しようた
)
が
嬲
(
なぶ
)
りものに
成
(
なつ
)
つて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“表”で始まる語句
表
表面
表向
表情
表裏
表通
表書
表紙
表沙汰
表現