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表札
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へうさつ
ふりがな文庫
“
表札
(
へうさつ
)” の例文
長吉
(
ちやうきち
)
はふと近所の家の
表札
(
へうさつ
)
に
中郷竹町
(
なかのがうたけちやう
)
と書いた
町
(
まち
)
の名を読んだ。そして
直様
(
すぐさま
)
、
此
(
こ
)
の
頃
(
ころ
)
に愛読した
為永春水
(
ためながしゆんすゐ
)
の「
梅暦
(
うめごよみ
)
」を
思出
(
おもひだ
)
した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其入口
(
そのいりくち
)
にはぴか/\した
眞鍮
(
しんちゆう
)
の
表札
(
へうさつ
)
に『
山野兎
(
やまのうさぎ
)
』と
其名
(
そのな
)
が
彫
(
ほ
)
りつけてありました、
愛
(
あい
)
ちやんは
聲
(
こゑ
)
もかけずに二
階
(
かい
)
へ
駈
(
か
)
け
上
(
あが
)
りました、
眞實
(
ほんと
)
の
梅子
(
うめこ
)
さんに
逢
(
あ
)
つて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
本宅
(
ほんたく
)
は
三番町
(
さんばんちやう
)
の
何處
(
どこ
)
やらにて
表札
(
へうさつ
)
を
見
(
み
)
ればむゝ
彼
(
あ
)
の
人
(
ひと
)
の
家
(
うち
)
かと
合點
(
がてん
)
のゆくほどの
身分
(
みぶん
)
、
今
(
いま
)
さら
此處
(
こゝ
)
には
言
(
い
)
はずもがな、
名前
(
なまへ
)
の
恥
(
はづ
)
かしければ
病院
(
びやうゐん
)
へ
入
(
い
)
れる
事
(
こと
)
もせで
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
粧
(
よそほ
)
ひ道中
滯
(
とゞこほ
)
りなく十一日晝過に京都四條通りの旅館へぞ
着
(
ちやく
)
なせり則ち大坂の如くに入口玄關へは
紫
(
むらさ
)
き
縮緬
(
ちりめん
)
の
葵
(
あふひ
)
の
紋
(
もん
)
の幕を
張渡
(
はりわた
)
し門前へは大きなる
表札
(
へうさつ
)
を立置ける
錢屋
(
ぜにや
)
四郎右衞門は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
切て
勘當
(
かんだう
)
せしに
渠
(
かれ
)
方々
(
はう/″\
)
を
彷徨
(
さまよふ
)
うち少く醫師の道を覺え町内へ來て山田元益と
表札
(
へうさつ
)
を
掲
(
あ
)
げ
門戸
(
もんこ
)
を張れども
素
(
もと
)
より
拙
(
つたな
)
き
庸醫
(
ようい
)
なれば病家は
最
(
いと
)
も
稀々
(
まれ/\
)
にて
生計
(
くらし
)
の立つほど有らざれば
内實
(
ないじつ
)
賭博
(
とばく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
出立し大坂
指
(
さし
)
て
赴
(
おもむ
)
き日ならず渡邊橋向の
設
(
まう
)
けの旅館へぞ
着
(
ちやく
)
したり伊賀亮が
差※
(
さしづ
)
にて旅館の
玄關
(
げんくわん
)
に
紫縮緬
(
むらさきちりめん
)
に
葵
(
あふひ
)
の御紋を染出せし
幕
(
まく
)
を
張渡
(
はりわた
)
し
檜
(
ひのき
)
の大板の
表札
(
へうさつ
)
には
筆太
(
ふでぶと
)
に徳川天一坊旅館の七字を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“表札”の解説
表札(ひょうさつ、en: Nameplate)は、居住者の姓や名を記して、門や玄関などに掲げて示す札。
(出典:Wikipedia)
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
札
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“表札”で始まる語句
表札幕