“へうさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
表札66.7%
標札33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本宅ほんたく三番町さんばんちやう何處どこやらにて表札へうさつればむゝひとうちかと合點がてんのゆくほどの身分みぶんいまさら此處こゝにははずもがな、名前なまへはづかしければ病院びやうゐんれることもせで
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よそほひ道中とゞこほりなく十一日晝過に京都四條通りの旅館へぞちやくなせり則ち大坂の如くに入口玄關へはむらさ縮緬ちりめんあふひもんの幕を張渡はりわたし門前へは大きなる表札へうさつを立置ける錢屋ぜにや四郎右衞門は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夜寒よさむの細い往来わうらい爪先上つまさきあがりにあがつてくと、古ぼけた板屋根の門の前へ出る。門には電燈がともつてゐるが、柱にかかげた標札へうさつの如きは、ほとん有無うむさへも判然しない。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おもてには河合金兵衛かはひきんべゑといふ標札へうさつつてござります。