“ひょうさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
標札80.0%
表札20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに僕等は薄苔うすごけのついた御影石みかげいしの門の前へ通りかかった。石にめこんだ標札ひょうさつには「悠々荘ゆうゆうそう」と書いてあった。
悠々荘 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「ええと、この辺じゃと云われたが、どうも門へ標札ひょうさつも出してないというようなあんばいだ。一寸たずねますが、ひなげしさんたちのおすまいはどの辺ですかな。」
ひのきとひなげし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「そうだね。ほんとうにあき家かもしれない。見たまえ表札ひょうさつも何も出ていないじゃないか。ひょっとしたら相川の坊ちゃんは、このあき家の中へおしこめられたんじゃあるまいか。」
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)