衣食いしよく)” の例文
壓制あつせい僞善ぎぜん醜行しうかうたくましうして、つてこれまぎらしてゐる。こゝおいてか奸物共かんぶつども衣食いしよくき、正義せいぎひと衣食いしよくきうする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
だからわたし其時そのとき日本國民にほんこくみんとして所有しよいうするものは、わづかの家具かぐと、わづかのほんと、わづかの衣服類いふくるゐとにぎなかつた。そしてわづかに文筆勞働ぶんぴつらうどうつて衣食いしよくするのであつた。
生れて人間にんげんの價値をも知らず、宇宙の意味をも考へないで、一生を衣食いしよくため營々えい/\として浪費らうひして了ツたら、其は随分つらいだらうが、たか些々さゝたる肉躰上にくたいじよう苦痛くつうのみなのだから
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
しんち五じやうけり、の・しやうたる、士卒しそつ最下さいかなるもの衣食いしよくおなじうし、ぐわするにせきまうけず、くに(七〇)騎乘きじようせず、みづかかてつつになひ、士卒しそつ勞苦らうくわかつ。そつ(七一)しよものり。
倉廩さうりんちて禮節れいせつり、(一九)衣食いしよくりて榮辱えいじよくる。