トップ
>
茶店
>
さてん
ふりがな文庫
“
茶店
(
さてん
)” の例文
○さてかの
茶店
(
さてん
)
にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢
(
しほざは
)
の
牧之
(
ぼくし
)
老人が家に
在
(
あり
)
しに、日毎に
氷々
(
こほり/\
)
とよびて売来る、
山家
(
やまが
)
の
老婆
(
らうば
)
などなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
改築中で
割栗石
(
わりぐりいし
)
狼藉とした停車場を出で、
茶店
(
さてん
)
で人を雇うて、鶴子と手荷物を負はせ、急勾配の崖を川へ下りた。暗緑色の石狩川が
汪々
(
わう/\
)
と流れて居る。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
改築中で
割栗石
(
わりぐりいし
)
狼藉
(
ろうぜき
)
とした停車場を出て、
茶店
(
さてん
)
で人を雇うて、鶴子と手荷物を
負
(
お
)
わせ、
急勾配
(
きゅうこうばい
)
の崖を川へ下りた。
暗緑色
(
あんりょくしょく
)
の石狩川が
汪々
(
おうおう
)
と流れて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
家を中心にして一生の
計画
(
はかりごと
)
を立てようという人と、先ず
屋
(
うち
)
の外に出てそれから
何事
(
なに
)
か
為
(
し
)
ようという人と、この二人の友達はやがて公園内の
茶店
(
さてん
)
へ入った。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
堪
(
こらへ
)
て居る中
既
(
すで
)
に
寅刻
(
なゝつ
)
の
鐘
(
かね
)
も聞え月は
梢
(
こずゑ
)
の間に
顯
(
あらは
)
れ木の間/\も
現々
(
あり/\
)
と
茶店
(
さてん
)
の中まで見え
透
(
すく
)
ゆゑ安五郎は
不※
(
ふと
)
此方
(
こなた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
不図した事から浮み
上
(
あがっ
)
て当今では些とは資本も出来、地面をも買い小金をも貸付けて、家を東京に持ちながら、その身は浜のさる
茶店
(
さてん
)
の支配人をしている事なれば、
左而已
(
さのみ
)
富貴
(
ふっき
)
と言うでもないが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
茶店
(
さてん
)
の老婆子
儂
(
われ
)
を見て
慇懃
(
いんぎん
)
に
無恙
(
むよう
)
を賀し
且
(
かつ
)
儂
(
わ
)
が春衣を
美
(
ほ
)
む
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
○さてかの
茶店
(
さてん
)
にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢
(
しほざは
)
の
牧之
(
ぼくし
)
老人が家に
在
(
あり
)
しに、日毎に
氷々
(
こほり/\
)
とよびて売来る、
山家
(
やまが
)
の
老婆
(
らうば
)
などなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
茶店
(
さてん
)
の
片隅
(
かたすみ
)
には四五人の若い給仕女が集って小猫を相手に戯れていた。時々高い笑声が起る。小猫は黒毛の、眼を光らせた奴で、いつの間にか二人の腰掛けている方へ来て鳴いた。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
町はづれの
隧道
(
とんねる
)
を、
常陸
(
ひたち
)
から入つて
磐城
(
いはき
)
に出た。大波小波
鞺々
(
だう/\
)
と打寄する淋しい濱街道を少し往つて、
唯
(
と
)
有る
茶店
(
さてん
)
で車を下りた。
奈古曾
(
なこそ
)
の石碑の刷物、松や貝の化石、畫はがきなど賣つて居る。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
町はずれの
隧道
(
とんねる
)
を、
常陸
(
ひたち
)
から入って
磐城
(
いわき
)
に出た。大波小波
鞺々
(
どうどう
)
と打寄する淋しい
浜街道
(
はまかいどう
)
を少し往って、
唯有
(
とあ
)
る
茶店
(
さてん
)
で車を下りた。
奈古曾
(
なこそ
)
の
石碑
(
せきひ
)
の
刷物
(
すりもの
)
、松や貝の化石、画はがきなど売って居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
山をはなれて暑もはげしく
汗
(
あせ
)
もしとゞに足もつかれたれば
茶店
(
さてん
)
あるがうれしく、京水とともにはしりいりて腰をかけ、かの白き物を見ればところてんにはあらで雪の氷なりけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
山をはなれて暑もはげしく
汗
(
あせ
)
もしとゞに足もつかれたれば
茶店
(
さてん
)
あるがうれしく、京水とともにはしりいりて腰をかけ、かの白き物を見ればところてんにはあらで雪の氷なりけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此
嶺
(
たふげ
)
うちこし四里
山径
(
やまみち
)
隆崛
(
りうくつ
)
して
数武
(
すぶ
)
も
平坦
(
へいたん
)
の路を
践
(
ふま
)
ず
浅貝
(
あさかひ
)
といふ
駅
(
えき
)
に
宿
(
やど
)
り
猶
(
なほ
)
○
二居嶺
(
ふたゐたふげ
)
(二リ半)を
越
(
こえ
)
て
三俣
(
みつまた
)
といふ
山駅
(
さんえき
)
に宿し、
芝原嶺
(
しばはらたふげ
)
を下り
湯沢
(
ゆさは
)
に
抵
(
いたら
)
んとする
途
(
みち
)
にて
遙
(
はるか
)
に
一楹
(
いちえい
)
の
茶店
(
さてん
)
を見る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此
嶺
(
たふげ
)
うちこし四里
山径
(
やまみち
)
隆崛
(
りうくつ
)
して
数武
(
すぶ
)
も
平坦
(
へいたん
)
の路を
践
(
ふま
)
ず
浅貝
(
あさかひ
)
といふ
駅
(
えき
)
に
宿
(
やど
)
り
猶
(
なほ
)
○
二居嶺
(
ふたゐたふげ
)
(二リ半)を
越
(
こえ
)
て
三俣
(
みつまた
)
といふ
山駅
(
さんえき
)
に宿し、
芝原嶺
(
しばはらたふげ
)
を下り
湯沢
(
ゆさは
)
に
抵
(
いたら
)
んとする
途
(
みち
)
にて
遙
(
はるか
)
に
一楹
(
いちえい
)
の
茶店
(
さてん
)
を見る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“茶店”の意味
《名詞》
(さてん, ちゃてん, ちゃみせ) 茶葉を売る店。
(さてん, ちゃてん, ちゃみせ) 軽食を提供して通行人を休ませる店。
(さてん) 喫茶店の略称。
(出典:Wiktionary)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“茶店”で始まる語句
茶店娘