“さてん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:サテン
語句割合
茶店100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家を中心にして一生の計画はかりごとを立てようという人と、先ずうちの外に出てそれから何事なにようという人と、この二人の友達はやがて公園内の茶店さてんへ入った。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こらへて居る中すで寅刻なゝつかねも聞え月はこずゑの間にあらはれ木の間/\も現々あり/\茶店さてんの中まで見えすくゆゑ安五郎は不※ふと此方こなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
不図した事から浮みあがって当今では些とは資本も出来、地面をも買い小金をも貸付けて、家を東京に持ちながら、その身は浜のさる茶店さてんの支配人をしている事なれば、左而已さのみ富貴ふっきと言うでもないが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)