-
トップ
>
-
臺灣
>
-
たいわん
日本人中には
今日でもなほ
外人に
對して
臺灣を「フオルモサ」、
樺太を「サガレン」、
朝鮮を「コレア」
旅順を「ボート・アーサー」
それからもと
支那の
領地であつて、
今は
日本の
一部になつた
臺灣にも
石器時代の
遺物が
出ますが、
支那から
出るものとよく
似てをります。
垂直的の
森林帶でいひますとこの
帶の
下部界が、
暖帶林の
上部界にあたり、この
帶の
上部界は
臺灣では
中央で
一萬尺の
高山に
達してゐます。
宗助は
腹の
中で、
病氣はもう
癒つたのだらうかと
思つた。
又は
滿洲行の
方が
嘘ではなからうかと
考へた。
安井は
身體から
云つても、
性質から
云つても、
滿洲や
臺灣に
向く
男ではなかつたからである。
しかし
琉球のものになりますと、
臺灣とは
似ないで、
日本内地の
繩紋式土器と
同じ
性質の
土器と
一しょに
出るのであります。
もっとも
朝鮮と
臺灣の
石器時代は、
日本内地の
方とはまったく
異つた、
別の
種族が
棲んでゐたことは
注意を
要します。
これを
垂直的に
見れば、
平地では
𤍠帶に
屬する
臺灣でも、
新高山のように
高さ
一萬三千尺にもあまる
高山があるので、
前の
温帶林の
上部にこの
寒帶があります。