“たいわん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
台湾84.6%
臺灣15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時兄貴は台湾たいわんのほうで、よくよく旅で困りもしたろうが、しかもそれが二度目の無心で、私としてはずいぶん無理な立場に立たせられた。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
数年前には台湾たいわんより多量のバナナが日本の内地に輸入せられ、大きなかごに入れたまま、それが神戸港こうべこうなどに陸上りくあげせられた時はまだ緑色であった。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
垂直的すいちよくてき森林帶しんりんたいでいひますとこのたい下部界かぶかいが、暖帶林だんたいりん上部界じようぶかいにあたり、このたい上部界じようぶかい臺灣たいわんでは中央ちゆうおう一萬尺いちまんじやく高山こうざんたつしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
宗助そうすけはらなかで、病氣びやうきはもうなほつたのだらうかとおもつた。また滿洲まんしうゆきはううそではなからうかとかんがへた。安井やすゐ身體からだからつても、性質せいしつからつても、滿洲まんしう臺灣たいわんをとこではなかつたからである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)