腦裡のうり)” の例文
新字:脳裡
アナスチグマツト——さういふ寫眞用語しやしんようごがいかに歴亂れきらんとしてわたし腦裡のうりうごき、いかに胸躍むねをどるやうな空想くうそうゑがかせ、いかに儚ない慰樂いらくあたへたことか?
いまこの岩窟がんくつ説明せつめいするに、もつとかいやすからしめるには、諸君しよくん腦裡のうりに、洋式ようしき犬小屋いぬごやゑがいてもらふのが一ばんだ。
さては先日せんじつ反古ほご新聞しんぶんしるされてあつた櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさその帆走船ほまへせんとの行衞ゆくゑなどがあだか今夜こんやこの物凄ものすご景色けしき何等なにらかの因縁いんねんいうするかのごとく、ありありとわたくし腦裡のうりうかんでた。
火山かざんかんする迷信めいしんがこのように國民こくみん腦裡のうり支配しはいしてゐるあひだ學問がくもんまつた進歩しんぽしなかつたのは當然とうぜんである。むかし雷公らいこう今日こんにち我々われ/\忠實ちゆうじつ使役しえきをなすのに、火山かざんかみのみ頑固がんこにおはすべきはずがない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
寢床ねとこにはひつても盤面ばんめん腦裡のうりうかんで來て口しさにねむれぬおもひのする事しばしばだが