“のうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脳裡69.1%
脳裏23.5%
腦裡6.2%
能吏1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年は、此の矛盾に充ちた奇異な空想が脳裡のうりいて、それが自分に無限の快感を与えていることを、自ら驚き、訝しんだのであった。
暗闇のなかにある自分の姿が、あまりにありありと脳裏のうりに描きだされる。武士と見えたならば、腰にある刀のおかげでしかなかろう。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
いまこの岩窟がんくつ説明せつめいするに、もつとかいやすからしめるには、諸君しよくん腦裡のうりに、洋式ようしき犬小屋いぬごやゑがいてもらふのが一ばんだ。
幕府の当途者及び要衝ようしょうに立つ能吏のうりは、彼が一方においては尊攘党の望を負い、他方においては英才賢明なるの為人ひととなりを聞き、彼に思を属したり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
一はその下僚の温良にして民に近き能吏のうり多く、他は精刻苛佻かちょうややもすればけつ以て直となし、察以て明となす酷吏こくり多し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)